全国各地にいる鯉は、釣り未経験者でも楽しめる身近な好ターゲットだ。今回は神奈川の不動川で鯉をパンで狙う「パン鯉」を楽しんだ様子をレポートしたい。
（アイキャッチ画像提供：TSURINEWSライター永井航）
パン鯉ができる場所
パン鯉に限らず鯉釣りができる条件としてまず外せないのは、全国各地の鯉がいる所だ。しかし、漁業権や入漁料が発生するところあるため釣行前に確認してほしい。また河川や湖沼によっては周辺住民の生活路が近くだったり、憩いの場になっていたりするケースも考えられる。釣りをする際は周りの人に迷惑を掛けないようにするのは大前提だ。
身近な川でも狙える（提供：TSURINEWSライター永井航）パン鯉のタックル
タックルは結論を言うと鯉に負けなそうなら何でもござれ、だ。釣具店で3000円程度で売っている初心者セットの竿とリールでも楽しめるだろう。小河川だと長い竿は扱いにくいが、広い湖沼では海用のルアーロッドなどの長い竿もありだ。ポイントにもよるがスピニングのバスタックルが無難に誰でも扱いやすいだろう。
イトはナイロン3号くらいの強度がいいだろう。イトをナイロンしたらそのままハリを直結でいい。ハリはあまり細いものは強度面から不向きだろう。また、パンを保持できるある程度の懐もほしい。当日はチヌバリの4号でいった。返しは潰しておくとハリを外すのが楽チンだ。
使用したタックル（提供：TSURINEWSライター永井航）早々に70cm級登場
二人ともバスロッドにスピニングリール。イトはナイロン3号にチヌバリ4号のシンプルな仕掛け。川を覗き込むと鯉がいる。試しにパンを一欠片投げ込むと鯉がブァーッと寄ってくる高活性。二人でニンマリとしながら仕掛けを投入。あっという間に鯉が寄りヒット！1投目で60～70cmクラスをキャッチだ。
流れが緩い所でも大型の鯉が下流側に突っ込むとなかなかの釣り味が期待できる。しかし、パン鯉が難しくなるのはここから。群れは仲間が釣られるとナーバスになり人影を避けるようになる。厳密にはヒットした魚が川底や護岸にぶつかることで、鱗の隙間から危険を知らせる物質が流れ出て周囲の仲間が警戒してしまう。これは鯉に限った話ではないのだが、これは別の機会で詳しく書きたい。
1投目からヒット（提供：TSURINEWSライター永井航）スレた鯉の攻略法
何はともあれ、警戒し始めるとさっきまでの高活性が嘘のように魚がパンをスルーし始める。釣り場が川なら警報物質が流れてしまうので数分待つのもありだろう。また、そもそもとして下流側から釣り始めて少しずつ上流に向かえば警報物質でナーバスになっている鯉が少ない。
また、大抵鯉はリリースすると思うが、リリースも下流にした方がよい。上流にリリースするとその鯉から警報物質が下流に向かって垂れ流しになり、まぁまぁ広範囲の鯉がナーバスになる。1度ナーバスになった群れから釣る場合や流れのない湖沼でやる場合のその他の対策としては、パンをまきエサとしてポロポロと上流側から投げ込むなども有効だ。
