「山本太郎」の好釣果へのターニングポイント:チヌの乗っ込み攻略法#2

「山本太郎」の好釣果へのターニングポイント:チヌの乗っ込み攻略法#2

名手・山本太郎氏が実釣を通して当日の模様を詳しく解説していく『チヌ釣り伝道師!山本太郎の好釣果へのターニングポイント』。今回は、乗っ込み期の狙い方について紹介しよう。

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3つの釣り方

ダンゴ釣りの3つの釣り方を紹介しよう。

トントン(オモリG3~2B程度、なし)

「山本太郎」の好釣果へのターニングポイント:チヌの乗っ込み攻略法#2底トントン(作図:週刊つりニュース中部版 編集部)

まずはこれから。オモリはハリから30~40cmに固定し、ダンゴが割れた状態でオモリが底から10~20cm程度浮くイメージ。オモリの重さを穂先に乗せる。オモリなしの場合は、潮流を考慮して余分にプラスする。

タナ調整のやり方は、ダンゴが着底したら穂先と水面との距離をおおよそで計測し、ダンゴが割れたら穂先を下げる(潮流でラインが押されるのでプラスα)。

ベタ底(オモリ3B~1.5号程度)

「山本太郎」の好釣果へのターニングポイント:チヌの乗っ込み攻略法#2ベタ底(作図:週刊つりニュース中部版 編集部)

直下でも使用するが、主に周囲を探るときに多用。ゴム張りなら固定になるが、タングステンの中通しでもよく飛んで食い込みもいい。

オモリとオモリ下のハリス分は完全に底に置く状態で、若干のオモリ重を穂先に乗せる。この場合、いずれもオモリが重い分、先行して沈むので絡みやすい。従ってハリスの長さは15~20cmと短めにする。

プラスα(オモリなしが基本)

「山本太郎」の好釣果へのターニングポイント:チヌの乗っ込み攻略法#2プラスα(作図:週刊つりニュース中部版 編集部)

インターバルを長く取り、さしエサをしっかり見せたいときやボラアタリが激しいときにも有効。ダンゴが着底したらすぐにラインを1~3m程度出し、ダンゴの割れを確認しないで穂先を定位置に下げてしまう。しばらくするとラインは潮流に押され、穂先にテンションが乗ってくる。ラインは湾曲した状態で、アタリは糸電話の原理でキッチリ出るが、アワセは効きにくくなるので大アワセが必要になる。

なお、釣り人の落とし物や岩礁帯など海底の状態が悪い所では根掛かりが多発するので注意してほしい。

山本太郎プロフィール

1957年生まれ。三重県津市在住。カカリ釣りをはじめ、波止の落とし込み釣り、ウキダンゴ釣り(紀州釣り)、ウキフカセ釣りなど、多彩なクロダイ釣りをオールマイティーにこなすエキスパート。現在、初心者育成のため指導にあたっている。

4月からシマノのユーチューブ公式チャンネルで「黒鯛流儀」が復活。今回は「春の乗っ込みの大型クロダイ攻略」と題し、三重県・志摩半島御座にある大伸丸渡船のカセで挑戦。今まで以上にハイクオリティーな撮影アングルなど、カカリ釣りファン必見だ。

『「山本太郎」の好釣果へのターニングポイント:チヌの乗っ込み攻略法#1』を読む。

<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>

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大伸丸渡船
この記事は『週刊つりニュース中部版』2021年5月7日号に掲載された記事を再編集したものになります。