ヘラブナ釣りとセットで食べたい『ご当地グルメ』:茨城なめパックン

ヘラブナ釣りとセットで食べたい『ご当地グルメ』:茨城なめパックン

いつもの釣りにプラスアルファで楽しめるのが、ご当地グルメやB級グルメだ。その土地ならではの味に舌鼓を打ち、風土や風習の違いに驚くのも面白い。今回は、茨城県『なめパックン』を紹介。

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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

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淡水の釣り ヘラブナ釣り

茨城のなめパックン

霞ヶ浦水系や利根川水系を発端に、外道の中心的存在となっているのが”アメリカナマズ(別名チャネルキャットフィッシュ)”だ。

その繁殖力は凄まじく、北は宮城県の阿武隈川、南は滋賀県の琵琶湖でも存在が確認されている。雑食性で生態系を崩す危険のある厄介者だが、元々は食用として海外から移入されてきたもの。茨城県行方郡(現・行方市)では、1975年ごろからアメリカナマズの養殖が開始された。

ヘラブナ釣りとセットで食べたい『ご当地グルメ』:茨城なめパックン嫌われ者のアメリカナマズがバーガーに(提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

しかし網から逃げ出した同魚が、2000年ごろから霞ヶ浦全域で猛威をふるうようになってしまう。そこで2005年、3町(麻生町・行方町・玉造町)が合併して行方市が誕生した際に、話題性を含めて同魚を市の新名物とした。

最初はナマズの燻製を売りにしていたが、2009年に同魚をパテに用いたハンバーガー・行方バーガー『なめパックン』を、ご当地グルメとして誕生させたのだ。

釣り人からすると「ゲ~ッ」となるだろうが、食用のナマズなのでこれが意外に美味。筆者が食してみたところ、淡白でクセがなくペロッとたいらげてしまった。ちなみに私は元料理人で、舌には絶対の自信があるので間違いない。

ふれあいランド周辺

この『なめパックン』を販売している「道の駅たまつくり(行方市観光物産館こいこい)」に隣接する「霞ヶ浦ふれあいランド」は、展望台などがあるレジャー施設で、ファミリー釣行にも向いている。

そんな道の駅周辺は、霞ヶ浦有数のヘラ釣りスポットだ。例年ゴールデンウイークの時期に乗っ込みの最終便が狙えるのが、通称・ふれあいランド前と呼ばれる道の駅裏手のポイント。水門周辺のジャカゴがオススメで、竿は16~21尺ほどを用意すればいい。

ヘラブナ釣りとセットで食べたい『ご当地グルメ』:茨城なめパックン本湖のジャカゴは長竿有利(提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

本湖が荒れていたり、長竿が苦手な人は、同ポイントに流入する梶無川がオススメ。吐き出し周辺は15~18尺、国道354号に近づくにつれて竿が短くなり12~15尺ほどで楽しめる。

ヘラブナ釣りとセットで食べたい『ご当地グルメ』:茨城なめパックン風が強い日に狙いたい梶無川(提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)

緩やかな流れがあるのでハリスオモリかドボン釣りで狙う。エサは両グルテンがメイン。臭いの強いエサはアメリカナマズの餌食になってしまうので注意。食すのはいいが、釣れては厄介だ。

初夏の釣行は”なめパックン”と”カスミの美ベラ”で決まりでしょ!

入釣無料。釣り台必携、長靴があると便利。

<週刊へらニュースAPC・中村直樹/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
霞ヶ浦ふれあいランド前
入釣無料。釣り台必携、長靴があると便利。
この記事は『週刊へらニュース』2021年5月7日号に掲載された記事を再編集したものになります。