メバリングはライトゲームの中でもビギナー向けで、もちろん奥深い世界も持っている。では、そのメバルが海にいるかいないか、どのように確かめればいいだろう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
場所の特性の把握も大事
メバルは根本的に釣れやすいターゲットではあるが、おそろしく気難しい日もある。特に活性が低いときのヘッドウェイト、ワームカラーの好き嫌い、そしてメタルに食うか、というのは、地域性も絡んでくる部分で、これがわかっていないと、ボウズもありえる。
こういう各所のメバルの機嫌の出方は、「絶好の条件」を二回打ってみておこう。定番の常夜灯下ポイントの他、新月回りの大潮、満月回りの大潮に活性が高くなる魚なので、この二つの条件で反応を見る。必ずどちらか渋い月回りがあるはずだ。そして、低活性なときに何で反応するか、をベースに考えると、「ならば高活性ならこうだ」という釣りのイメージが持てる。
筆者の印象として、マイクロメタルに反応するメバルがいる海は、大きめのワームやソリッドカラーに反応がいいように思う。
メバルがいない海の原因
水温も潮回りも何もかも申し分ない条件が揃っているときに、メバルがどこをどのように打っても反応しない夜がある。こればかりは本当にわからない。反応しないのだと思うしかない。だが、ひとつ、逆説的にある魚の可能性が浮かぶ。おそらくそういう夜、メバルは巣穴か釣り人が立つ足元の、マイナス方向に隠れているのだ。それはなぜか、たぶんアジがいるからだ。
メバルとアジの力関係は明確で、アジの方が強い。食物連鎖の上下関係にはほぼないはずだが、アジの群れの密度が濃いと、エサを優先的に食われてしまうので、メバルとしては面白くなく、すねて穴ぐらにこもるのだろう。しかもアジはフィッシュイーターを寄せてしまうので、メバルとしては迷惑な思いをする。メバルが反応しない日は、アジがいないか、前に投げて様子を見るのも手だ。
<井上海生/TSURINEWSライター>