南伊豆で『トンボジギング』堪能 ビンチョウマグロ船中18本【恵丸】

南伊豆で『トンボジギング』堪能 ビンチョウマグロ船中18本【恵丸】

冬から春にかけて、三重県志摩沖などで話題となる「トンジギ」。このトンジギだが、関東在住アングラーの私でも比較的挑戦しやすい南伊豆でチャレンジしてきた。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター古谷健太)

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古谷健太

東京湾、相模湾での船釣りを中心に何でもやる雑食系です。楽しんでもらえる情報をお伝えできるよう頑張ります。

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恵丸でトンボジギング

3月19日、三重県まで行くよりは近いがそれなりに車で走って到着したのは、今回お世話になる南伊豆手石港の「恵丸」。釣り物はトンボ(ビンチョウマグロ)ジギングだ。御蔵島などの遠征ルアー船にも出船している船宿でもある。

当日の天気は晴れ、風も強くなく、遠征には適した天候であった。この日は私を含めて7人の釣り客で、そのうち3人は女性の挑戦者であった。

トンジギのタックル&ジグ

私が用意したトンジギタックルはベイトとスピニングの2タックルだ。しかし、結果から言うとこの日はベイトタックルのみでやり切ってしまった。

南伊豆で『トンボジギング』堪能 ビンチョウマグロ船中18本【恵丸】私のタックル(提供:TSURINEWSライター古谷健太)

ベイトタックル

ロッド:オシアジガー インフィニティ モーティブB610-4
リール:オシアジガー 2000NR-HG
ライン:PEライン4号
リーダー:フロロ60lb(PRノット)

南伊豆で『トンボジギング』堪能 ビンチョウマグロ船中18本【恵丸】ベイトタックル図(作図:TSURINEWSライター古谷健太)

スピニングタックル

ロッド:オシアジガーナチュラルジャークS643
リール:ソルティガ4000H
ライン:PEライン3号
リーダー:50lb(PRノット)

南伊豆で『トンボジギング』堪能 ビンチョウマグロ船中18本【恵丸】準備したジグ(提供:TSURINEWSライター古谷健太)

一流し目からマグロ登場!

出航から約2時間、伊豆の南沖というよりは神津島の西沖という呼び名の方が適していそうなポイントだが、ほぼまっすぐ南に下ってきたことになる。早速の実釣開始であるが、出船前に船長から「今日は後半戦勝負になる、朝からは食わないだろう」と告げられていたため、正直朝のテンションはさほど高くなかった。

しかし、流し始めて間もなく、私の右隣の方のサオが大きく曲がった。なんと一流し目、しかも開始から間もなくでいきなりのヒット。そして無事10kgクラスをキャッチだ。お隣がファイト中なので、オマツリ回避のために私はジグを回収したが、周りの船を見るとそこかしこでサオを曲げている姿が目に入る。これは船長の朝の言葉が良い方向に裏切られる展開である。

流しかえのたびに本命ヒット!

その後も流しがえのたびに派手ではないものの、誰かしらにヒットが出る展開となった。やはり周りの船でも絶えずヒットが出ているようで、船長室からはあっちでキャッチ、こっちでキャッチといった声が無線から漏れ聞こえていた。

マグロも活性が高いようであるが、それ以上にこの日はサバの活性が高い。筆者はここまでサバのみヒットのみ……。船長から「80mに反応が出た!」というアナウンスが響き、全員で指示ダナを狙ったところ、全員にサバがヒットするというような状況。船長からも「サバの間にマグロがいるから頑張って」と檄が飛ぶ。

筆者に13㎏級マグロヒット

そんな中、私のジグがフォール中に止まった。またサバか、と思いながらアワセを入れると、ズシッ!という重い手ごたえが伝わってくる。サバではない、間違いなくこれはビンチョウマグロだ。数分のファイトの末、無事ランディングされたのは12~13kgのビンチョウマグロであった。

南伊豆で『トンボジギング』堪能 ビンチョウマグロ船中18本【恵丸】私の1匹目(提供:TSURINEWSライター古谷健太)

同乗者に20kg「タネトン」ヒット!

好調にビンチョウマグロが上がる中、ひと際強烈なアタリが二人の方のサオに出た。そのうち一人の方はファイト中にフックアウトしてしまったが、もう一人の方は死闘の末、マグロを水面に上げることができた。その姿は間違いなく20kgを超えており、いわゆる「タネトン」と言えるサイズであった。ランディング間際、残念ながら水面まで上がったタネトンはフックを外して逃げてしまったが、大物がいることを確認できたことは収穫であった。

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