しまなみ海域のメバルシーズン
広島の尾道から愛媛の今治にかけてのしまなみ海域には多数の島が点在し、その間を瀬戸内の速潮が通り抜けている。この起伏に富んだ地形と複雑な海流のおかげで、この海域は魚影が濃く、ここで育った魚は身がしまっておいしいのが特徴だ。
もちろん、今回紹介するメバルもその例にもれず絶品!淡白な白身の魚だけに違いが実感できるのではないだろうか?
このメバル、しまなみ海域でのシーズンは1月~9月と比較的ロングランで楽しめる。しかし、数も型も一番いいハイシーズンとなるのがイカナゴが回る3月から、梅雨メバルといわれる6月の3か月。ちょうど産卵後の荒食いの季節でもあり、活発にエサを追うタイミングだ。
多彩なゲスト
メバルは25cm級がアベレージで、尺クラスも交じるのでお土産はバッチリなのだが、豪華なゲストがヒットするのもこの海域の魅力。一般的なメバル釣りのゲストのカサゴはもちろん、マダイにアコウといった高級魚も期待できるのだ。活性の高い日は少し太いハリスの仕掛けで狙ってみるのもいいかもしれない。
メバルタックル
さて、そんなメバル狙いの基本タックルは、3m前後の専用ロッドに小型両軸リール、ラインはPEライン1号、仕掛けは鳴門サビキ0.8号の6~8本バリ、オモリは25~30号という内容。
基本的な釣り方
基本的な釣り方は、オモリが着底したら素早く底を切り、そこからリールは巻かずにサオをゆっくり持ち上げてアタリを待つ。サオいっぱいまで上げて反応がなければ、今度はゆっくり下げて誘う。
または、活性が上がると群れが浮いている場合も多いので、ゆっくり巻き上げてタナを探るというもの。
反応の位置は船長が魚探を見てアナウンスしてくれるが、探見丸を装備しているので子機を持っていれば手元で確認しながら釣ることも可能だ。
秀丸の近況
現在の秀丸の釣況は、昼便はぼつぼつといったところで本格化していないものの、夜便では連日好釣果が上がっている。例年桜の咲くころにはイカナゴが回りだすので、そうなると昼便の釣果も一気に上向くだろうとのことだった。
船長が教える攻略の秘訣
最後に、船長に同地のメバル攻略のキモをうかがった。それによると、
1.メバルが浮く時期なので、広く探り早くタナを見つけること
2.1匹掛かってもすぐに回収せず、連掛けを狙う
とのことだった。
波止とではなかなか経験できない良型の数釣りが楽しめるので、ぜひこのチャンスに釣行してみてほしい。
<TSURINEWS編集部>