遠征釣行のマニアック話 飛行機に預けた釣り竿が破損してしまったら?

遠征釣行のマニアック話 飛行機に預けた釣り竿が破損してしまったら?

釣りザオや釣り道具を飛行機に持ち込む際の注意点をご案内します。もし預けた釣り竿が破損してしまったら?考えたくはないですが、対応について紹介します。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・宮崎逝之介)

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宮崎逝之介

メインフィールドはオフショア。魚を求めて各地の海に足を運んでます。 ブログ『信州海釣り班 tsuritabel』管理人。ぜひブログ・インスタものぞいてみてください。

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飛行機に預けた釣り竿が破損

今回は、トラブル対応編その2として、不運にも飛行機に預けた釣り竿が破損してしまったらどうしたらよいか?を紹介します。

まず思いつくのが航空会社の補償ですが、残念ながら航空会社は原則として釣りザオが破損しても補償してくれません。釣りザオは楽器やスポーツ用品と同じ分類になっていて、補償しないことにしているようです。

遠征釣行のマニアック話 飛行機に預けた釣り竿が破損してしまったら?航空会社の補償はない(提供:WEBライター・宮崎逝之介)

受けることができる補償

航空会社の補償がないのは分かりましたが、他の補償を受けられる可能性がありますのでいくつか紹介します。

釣りザオメーカーの保証

ほとんどのメーカーの製品は購入1年程度の製品保証があります。期間内であれば補償を受けられる可能性がありますので、購入店舗やメーカーに相談してみましょう。

クレジットカードの付帯保険

多くのクレジットカードには、クレジットカードで購入した商品に対しての保険が付帯されています。たとえば「購入後90日以内で補償金額10万円以内、免責金額3000円」などという条件で、偶然の事故による破損などを補償してくれます。遠征に向けて新調した釣りザオであれば適用されるかもしれないので、クレジットカード会社に相談してみましょう。

なので、逆に新調する場合はあえてクレジットカードで購入するという考えもありだと思います。

生活総合保険

会社勤めの方などは会社を通じて団体生活総合保険などに加入している場合があります。家族が他人の財産を壊してしまったときの補償や、ホールインワン保険などがあるやつです。

その中の携行品保険が適用できる可能性があります。ホールインワン保険に加入している人なら携行品保険が付帯している可能性が高いと思われます。会社の窓口部署に相談してみたらいいと思います。筆者は過去に輸送中の破損ではありませんが、釣行で釣りザオを破損したときにこのタイプの保険で補償してもらったことがあります。

遠征釣行のマニアック話 飛行機に預けた釣り竿が破損してしまったら?破損したサオ(提供:WEBライター・宮崎逝之介)

国内旅行保険

空港や旅行代理店で申し込める掛け捨ての保険です。傷害保険だけではなく携行品損害保険が付帯してあるもので、掛け金1500円~2500円くらいが相場のようです。掛け捨てですから、旅行中に何も事故がなかったときは無駄な出費になってしまいますし、保険適用の場合は免責金(だいたい3000円くらい~)も負担することになりますので、費用対効果を考えて高額な釣りザオを持参するときなどには検討してもよいかもしれません。釣りザオ以外の携行品や傷害なども補償対象になるのも魅力かもしれません。

宅配も一手

余談ですが、国内旅行保険金プラス免責金くらいの出費を覚悟してでも補償をつけたいのであれば、事前に遠征先の船長や船宿や宿泊施設などに連絡の上、先送りするという手段もあります。ヤマト運輸の大きな荷物を扱うサービス「ヤマト便」や、佐川急便の「飛脚ラージ便」などがおすすめです。

料金は荷物のサイズや配送区間により異なります。2社とも運送保険に補償金1万円につき10円(最低50円)で加入することができます。送料+運送保険料を支払えば、万が一の事故の場合に免責金額なしで補償してもらえます。荷物の大きさと配送区間によっては国内旅行保険プラス免責金額よりもコスパがいい場合もあります。

遠征釣行のマニアック話 飛行機に預けた釣り竿が破損してしまったら?宅配するのも一つの手(提供:WEBライター・宮崎逝之介)

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