1月16日、関東屈指の釣りエリアである千葉・房総半島の「乙浜漁港」で関係車両以外の進入が禁止となりました。その背景について、漁港の管理事務所である千葉県の南部漁港事務所に取材しました。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版編集部)
人気の「乙浜漁港」が車両進入禁止に
千葉県房総半島最南端の野島崎東方に位置する「乙浜漁港」。漁港内は釣り人の姿が絶えない人気ポイントであり、遊漁船の出船港としても有名です。
そんな南房の人気釣りポイントが、2021年1月16日より漁業関係者および遊漁船利用者以外の車の進入ができなくなりました。その背景について、漁港の管理事務所である千葉県の南部漁港事務所に取材しました。
措置の背景
南部漁港事務所によると、1月13日に「漁港内にある側溝の蓋が壊れている」という連絡が入り担当者が漁港に確認に向かうと、港内には多くの釣り人と駐車されている車が見られたそうです。
この状況を鑑み、以下2つの理由で今回の措置を取ることとなりました。
1. 車転落の危険性
駐車車両の問題として、通路の両側に駐車され通行の妨げになっていたほか、港内の岸壁のエプロン部や係船柱の付近に無秩序に車が駐車されていました。他の漁港では車が海に転落する事故も発生しているため、この状況は大変危険だったとのことです。
いくら人気の釣り場とはいえ、漁港管理上の問題になる可能性は見過ごせません。
2. 緊急事態宣言下の「密」
自粛期間中に大勢の人が集まっている状況を受け、14日に漁港管理者と漁業協同組合などで協議した結果、16日にセーフティコーンと看板が設置され、関係車両の進入が禁止されました。なお、遊漁船利用者の車は、船宿の指示に従って駐車してくださいとのことです。
釣りはある程度「密」になりにくい趣味とはいえ、自粛期間中に大勢の人が集まるのは元も子もありません。
措置の期間は?
南部漁港事務所によると、今回の車両進入禁止の措置は「緊急事態宣言下」のみとなる見通し。(期間は現時点までの見通し。今後変更の可能性もあります)
緊急事態宣言の発令期間中は港内での釣りは遠慮してもらうよう、南部漁港事務所はお願いをしています。
外出は行政の発信情報を確認した上で、マスクの着用と3密を避けるよう心がけるようにしましょう。
<TSURINEWS編集部>
千葉・乙浜漁港