11月下旬、大分・弁天沖でタイラバゲーム。ふたを開けてみれば、全員安打。大満足となった釣行をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・甲斐英一郎)
弁天沖でタイラバゲーム
11月下旬の午前9時に大分・弁天港を、村山さんの船で出港。原さんと3人でタイラバで高級魚を狙った。
船長の村山さんは、10月28日以来、30cm級のマダイやアマダイ、イトヨリと、毎週画像を送ってきており、直近では11月14日にイトヨリ40cm級2尾、15日にはチヌに40cm級イトヨリ3尾。
いずれもタイラバのみによる釣果の画像であった。船にはGPSを搭載した魚探を持ち込んでおり、最近では釣れる位置が特定できつつあるとのことだ。
ドテラ流しでスタート
釣行当日も、5号地沖の35mから50mの水深の位置に船を走らせ、パラシュートアンカーを打たず、ドテラ流しでタイラバに挑戦してみる。
原さんは、タイラバ初心者のため、船長が流し方や扱い方をていねいに教えていた。
当日は波も穏やかで、少し雲があったが絶好の釣りびよりとなった。船を固定せずに流していると、最初の2時間は岸から沖にゆっくり流されており、5号地側にイトを垂れて様子を見ていたが、巻けども巻けども3人とも魚信はなく、11時ごろとなった。
ここで海の様子が変わり、船が流されなくなり、いわゆる潮止まりでまったく流れない状態となった。
45cm級アマダイ浮上
その後、流れが変化し、岸の方に船が流されると私のサオにコツコツとアタリが。2時間、何のアタリもない後の貴重な「コツコツ」のため、3人とも様子を固唾(かたず)を飲んで見守る。やがてサオがゴンゴンと海に突き刺さり、リールがジーと音をたてて逆回転する。
この日、初めての貴重な魚だ。逃がすわけにはいかない。船長と顔を見合わせながら、慎重にリールを巻いていく。小さな両軸リールのため、途中で軽い絞め込みを受けながら、しかし心地良い魚の魚信を味わいながら巻き上げる。海の下の方に赤い色をした魚が見える。マダイか?いやアマダイだ。
45cm級のアマダイを船長が素早くすくい上げてくれた。きれいなアマダイだ。大分の弁天沖にこんなきれいな魚がいるとは驚きだ。この近辺でマダイを釣ったことはあるが、アマダイは初めてだった。
全員安打で大満足
これを始めとして、いよいよ戦闘モードに入った。船長はイトヨリ40cm級に私と同クラスのアマダイ。
初心者の原さんにも40cm級のアマダイにイトヨリ。
私にもその後イトヨリと釣れ続けた。小さなイトヨリはリリースし、食べる分だけを港に持ち帰った。
今回は大好きなマダイは釣れなかったが、全員安打となり大変満足のいく釣行となった。今後も海の安全に気を付けながら船釣りを楽しみたい。
<週刊つりニュース西部版 APC・甲斐英一郎/TSURINEWS編>