11月2日(月)、山梨県の西湖を訪れた。銀白色にほんのりとピンクがかった体色が美しいヒメマスとワカサギをボートから狙った。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・藤崎信也)
西湖でヒメマス釣り
ベニザケの湖沼型とされ、カナダ、アラスカ、カムチャッカ半島、千島列島と北海道の阿寒湖とチミケップ湖に自然分布している。国内では、阿寒湖から支笏湖へ移植されたのち、支笏湖から本州の十和田湖、中禅寺湖、芦ノ湖、西湖、本栖湖、青木湖などに移入された。北海道では降海するヒメマスもいて、最大で50cmまで成長する。
釣行当日は、6時少し前に到着。朝の気温は2.5度と季節は真冬。6時30分、魚探を見ながら湖央方面へとこいで行くと、15~20m付近と底に反応がある。反応の強かった駒形沖のブイにボートを係留して釣り開始。
サビキ仕掛けに本命
5本サビキ仕掛けにエサはイクラを使用。竿3本の仕掛けを水深15~21mに下して様子を見る。すべての仕掛けを下ろし終えると、すぐに食い上げる反応があり20cm級とまずまずのサイズ。
しかし、これ以降、魚探に反応はあるものの、まったくアタリなし。タナやエサを変えるが状況は好転しない。
そこで、徐々に西へと移動しながら探っていく。ボートを係留せず、仕掛けはそのままで、風に流されながらのウインドトローリング。エサは紅サシを使う。
すると、ポツポツと掛かり始めた。場所は長崎沖から和田島沖、タナは18~20mくらいだろうか。10時過ぎまではいいペースで釣れたが、再びアタリが遠のく。一日釣れば制限尾数も考えられたが、ワカサギの状況も確認したかったので納竿。
12cm級の良型ワカサギ
一度、陸に戻ってアンカーを積んで再出舟。アンカリングしたのは、すぐ近くの東電ポンプ場前水深10mほどのポイント。電動リール1本、グラス削り出しの42cm自作穂先、ソデバリ2.5号7本仕掛けに紅サシを装餌してワカサギ釣りを開始。
仕掛けを底まで下ろして誘いをかけると、すぐにアタリ。引き上げると、一番上のハリに10cm級が1尾。次も同じ。「魚は少し浮いている」と判断し、次は仕掛けを底から1mほど上げて誘いを入れ、追い食いさせると、8~10cmの4点掛け。
タナが分かれば、コンスタントに釣れ始める。平均9cmに、ときどき当歳魚交じりで釣れた。中には12cm超の良型も掛かってくる。
その後、爆釣とはいかないがまずまずのペース。水温がまだ10度以上あるからだろうか、魚探を見ると水深10mの中層から底までタナが群れによってバラついている。底釣り中心でアタリがなくなると、仕掛けを少し上げて狙い、時間のロスが少ない。正午時すぎに15分ほど休憩を取り、14時まで釣り続け納竿。