フライアイテムを安価に自作してみるフライお得帖。今回はヤーンとゴム管を使ったマーカーの自作です。材料はたった二つだけなので是非チャレンジを。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・浅暮三文)
ポリヤーンの特徴
我々、現代人には科学がある。つまり自然とは極北にある領域のお世話になっているわけです。フライの場合、環境保護の観点から、この頃はタイイング素材がナチュラルなものとそうでないものに二極化していますが、その是非は別として、今回は賢い消費者、釣り人の観点からポリヤーンをマーカーにしてみましょう。
なにしろタイイングに使うポリヤーンは、要するに化繊の束なので浮力を自身の好み通りにするのに分量が加減しやすい。だからあなたの好みの浮力はどのくらいなのかを調べ、それをマーカーへ転換してみるわけです。またポリヤーン以外なら毛糸やCDCを各種フロータントと併用してもよろしい。
材料はたった2つ
さてそれでは材料を用意します。必要なのは二つ。まず一つ目はウキ止め用のゴム管です。今回はカラー12個入り(中サイズ)。黒9個入り(小サイズ)を釣り具量販店で揃えました。
ここで大切なのはゴム管の穴のサイズです。完成時にヤーンはゴム管の穴の中で花束状になります。だからそこそこの径が必要です。穴の内径がそれなりに小さくないと、ヤーンの束が入りません(穴が大きすぎるのも問題)。
そして二つ目はポリヤーン。フライタイイングの素材として各種がありますが、今回は自前のボディ材用のものを利用しました。エッグを巻くためのものでも面白いかもしれません。写真はかつてプロショップのバーゲンで買った古典的一品。値段もシールの通り。