ルアーでナマズが釣れやすいのは、4月上旬~11月上旬までです。今回は、四季を通したナマズの動きと、シーズン終盤のナマズの攻略法を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・池田光希)
シーズンごとの「ベイト」に注目
ナマズは淡水にすむ日本在来の肉食魚です。目がとても悪く、エサを目で認識することができません。そのためナマズのヒゲはセンサーのような役割を担っており、エサが水に落ちる振動などを頼りに捕食活動をしています。
「ナマズはトップウォータールアーでしか狙うことができない」と思っている方もいらっしゃると思いますが、基本はどのようなルアーでも狙うことができます。ですが、やはりその季節ごとの「ベイト」に合わせたルアーを使うことが釣果を上げる一番の秘訣だと思います。
今回は、春夏秋冬それぞれのナマズのベイト、攻め方紹介していきたいと思います。
春
春は暖かくなり、冬に活発に動いていなかったナマズが産卵に向けて積極的に捕食活動するシーズンです。春は冬眠から目覚めたカエルや、ナマズ同様冬に活発に動いていなかった小魚(具体的には小ブナや小ゴイ)を捕食しています。
そのため、春はナマズが積極的に捕食活動をするので、アピール力が高めのラトル入りのトップウォータールアーや、冬眠明けのカエルをイメージした大きめのサイズのルアー、また水深が深ければ、小魚をイメージしたワームなどをノーシンカーでゆっくりとタダ巻きしてくるとバイト率が上がります。
夏
夏は水が暖かいから釣りやすいと思われがちですが、実はそうではありません。ナマズは暑すぎると川の深い場所へと潜っていってしまったり、日陰に隠れてしまったりします。そのため夏の攻め方はとにかく日陰や、ナマズが隠れられそうなポイントにはどんどんキャストすることです。
夏のベイトはカエルや寿命を終えたセミをはじめとする虫類、小魚と幅広くいます。そのポイントポイントで使うルアーをかえていくとより釣果をあげることができます。例えば、木などの下にいるナマズは落ちてくるセミを待っていたり、回遊しているナマズは魚を探していたりと、さまざまな場面でルアーを使い分けられると釣果がより上がると思います。
秋
秋はカエル、小魚、バッタやコオロギをはじめとした昆虫類が多くなります。この季節になるとナマズはルアーを深追いしなくなります。一度バイトしたら必要以上にバイトしてきません。秋のナマズはできれば一発のバイトで仕留めたいところです。
また秋になるとウィードの量も増えるので、ナマズがそこに隠れているケースが多いです。フロッグなどなるべくソフトなルアーを使いナマズにセカンドバイトを誘わせることが秋の釣りのコツです。
冬
冬は基本的にオフシーズンですが、全く釣れないこともありません。筆者の場合、冬のデイゲームで1日に6匹を釣った経験もあります。冬はカエルや小魚など常にベイトとなっていた生物たちが冬眠してしまいます。そのためナマズの捕食活動はミミズやイモムシなど土の中にいた生物が川に落ちてくるのを発見したら捕食する程度です。
冬のナマズ釣りのコツは、ミミズタイプのワームをノーシンカーでスローに底引きしてくることです。巻いている途中でアタリを感じることができたら簡単に釣ることができます。