落とし込み用の竿にはベイトの小魚を掛ける繊細さと、本命の大型青物などと真っ向から勝負するパワーの異なる2つの機能が求められる。今回はアルファタックルから発売されている2タイプの趣きの違った竿を使って、和歌山・白浜沖で青物を狙った。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)
シオが登場
相川さんもハマチを釣り上げた後、再び、下地さんにヒット。ベイト反応は徐々に悪くなってきており、ベイトを掛けるのにやや苦労をし始めていたので、ラストチャンスかも…。そんな状況だったが、見事に一発で青物を掛けた。先ほどのメジロにも匹敵するくらいの引きだったが、なんなくかわして浮かせたのは念願のカンパチ!50cmほどのシオクラスだったが、本命の一角でもあるカンパチに出会えたのは嬉しい。
その後、ベイトも掛かりが極端に悪くなったところで納竿とした。当日は、ここ数週間の中でももっとも食いの渋い日だったと船長もこぼしていたが、それでも船中で10匹以上のメジロが上がっていた。これが爆釣の日となったら船上はどんな状況なのか…と考えただけでもドキドキする。今回はポイント探しに苦労していた船長だが、タモ入れが忙しすぎて苦労するのかな(笑)…と、余計なことを考えているうちに帰港となった。
今後の展望
代々丸では例年11月末までは落とし込みメインでの出船となる。今年はまだまだベイトも安定していて、メジロやブリ、カンパチ、そしてサワラ、マダイなどもよく釣れているので、期待は十分だ。
今回、実際に使用した2種類の竿は、デッキスティックが粘りとパワーを兼ね備えながら軽量化に成功した竿であり、アルファソニックはそのチタン製の穂先によりベイトの反応から本命のアタリまでを詳細に釣り人へ伝えてくれることで、海中のイメージが非常にしやすくなる竿だ。釣り人により、スタイルは様々で、どちらがお好みか…は、その人次第である。ならば、まずは1本を持って釣りに行ってみようではないか。
<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>