10月12日、浮きグレが釣れだしたとの情報を得て、和歌山の安指の沖磯へフカセ釣りに向かいました。中型主体に数釣りを楽しんだ釣行をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・嶋津栄規)
和歌山の秋磯釣りシーズン
10月に入りいよいよ本格的な秋磯シーズンが開幕となりました。日中でも涼しさが感じられるようになったもののホームグランドである和歌山県下では、例年8月から9月にかけてよく発生する台風が今年は極端に少なく、その影響から海水温は高い状態が続いており、海の中はまだ少し夏の雰囲気が残る状況となっています。
そういったことから、秋磯シーズン初期となる10月は釣り場や磯によって状況が異なるため、釣り場選びが釣果を大きく左右します。釣行前には各エリアの情報に目を向け、友人たちからの情報やこれまでの自分の経験を頼りに候補地を絞り込むのですが、なかなか決め手がなく苦労していました。
安指エリアでフカセ釣り
そんな中、今回選んだのは串本町・安指エリア。エリア全体が比較的水深が浅く海底は起伏に富んだ岩礁帯で、グレの魚影は濃いエリアであります。私自身お気に入りエリアで、例年寒グレシーズンには何度か訪れています。
早速、初田渡船の船長に連絡し状況をうかがうと、今シーズンは浮きグレの群れが9月から磯周りに付き始め、10月に入り釣れ始めているとのこと。小さいグレやエサ取りも多いが、うまくかわせば期待できるのではと考え足を運ぶことにしました。
一人スズシマへ渡礁
釣行日となったのは10月12日。自宅のある和歌山市内から1時間30分ほどで渡船発着場となる安指漁港に到着。乗船準備を整え午前5時45分に出船となりました。
釣り人は平日とあって少なく、のんびりした雰囲気で沖磯を目指します。しばらくして声がかかり、船長の勧めで一人スズシマへと渡礁しました。少しウネリがある状況ながらお天気は最高。美しい秋晴れの下、早速タックルとエサを用意します。
まきエサは生オキアミ9kgに集魚材(マルキユーのグレパワー沖撃ちSP、グレパワーV10、グレパワー遠投など)4袋を混ぜ合わせ遠投が効くように仕上げます。さしエサはマルキユーくわせオキアミV9のMとLサイズを使用しました。
小型グレ連発
釣り座を船着きに構え釣り開始。磯際のまきエサには早くも小さいグレやイズスミ(イスズミ)、サンノジ、チョウチョウウオ、オヤビッチャなどが反応し、元気に泳ぎ回っています。
想定内の状況なので、ポイントを少し沖に設定して仕掛けとまきエサとを合わせて反応をうかがいます。するとすぐにウキが横走り気味に消し込み、ラインの張りが手元に伝わります。23cmほどと小さいながらも本命のグレがキューンとロッドを絞ってくれました。
その後仕掛けにまきエサを合わせるパターンで同サイズのグレが連続ヒットしますが、狙いをかえて探っていきます。ウキ下を1ヒロとし、浅ダナに飛び上がる良型を狙う作戦ですが、まきエサが効きだすと我先にといった感じで小型のグレやイズスミなどが反応します。