今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・小糸川】

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・小糸川】

上流には有名な三島湖がある千葉県君津市を流れる小糸川。下流の人見水門で水位調整が行われていて常に流れがあるため魚の活性は高い。

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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース APC・高田恵年)

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淡水の釣り ヘラブナ釣り

小糸川の概況

今回は小糸川のヘラブナ釣り場を紹介しよう。人見水門~堰下公園に的を絞って紹介する。アベレージは35cm前後で40cm超も珍しくなく引き味は抜群。今後は気温・水温の変動で食い気にムラが出やすいが、降雨後などはとくに狙い目で12月下旬ごろまでツ抜けが期待できる。

毎年4~7月に上流部にある三島湖が田畑への水の供給、さらに台風などの異常増水時に行われる緊急放水。この際に多くのヘラが小糸川に落ちてくる。同川の魚影が意外にも濃いのは、このためだと思われる。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・小糸川】概況図(作図:週刊へらニュース APC・高田恵年)

高水温期はマブナラッシュだったが、ここにきて気温・水温とも下がりはじめ秋の荒食いが期待されるが、今年はどういうわけかモズクガニが異常発生。ポイントや竿の長さに関係なく、釣り人を悩ませている。カニが連続してその後に静かになると魚族が釣れだす。しかし、今後さらに水温が下がればカニのいたずらは減ってくることだろう。ハリを外すのが厄介なので、トングなど掴むものとハリ外しがあると便利だ。

ヘラブナ釣りのポイント

小糸川におけるヘラブナ釣りのポイントを紹介しよう。

堰下公園前(北岸)

このところ入釣者が少なく、護岸には雑草が生い茂っている。そのため鎌などを準備しておくといいだろう。

中央から手前が深く対岸に寄るほど浅い、いわゆる逆カケアガリ。これまでは25尺竿前後でその逆傾斜を狙っていた。ところが昨年の台風による堆積物で全体的にかなり浅くなってしまった。浅くなる以前は逆カケアガリ狙いで大型がよく出たが、浅くなって以降は18尺竿前後で尺前後が10~20枚の数釣りポイントに変貌したようだ。ただしカメも多く、これを釣り切るとヘラに変わるのでカメに屈しないことだ。

さらに上流のカーブ付近も水深1本半前後の数釣りポイントだが、入釣者が少なく雑草が多すぎて入釣は難しい。

機場周辺(南岸)

雑草がひざ上まで伸びているので、刈り込んでからの入釣が必須。機場上流は水深1本半前後で居着きの魚が多く、例会の優勝者も多く出ている。下流側も同様の水深だが、足場が高くやや釣りづらい。ただし良型の数釣りが期待できるので、わざわざ入る価値はある。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・小糸川】人見大橋上流南岸の機場付近(提供:週刊へらニュース APC・高田恵年)

人見大橋~周西橋

川幅が広くなり直線的となる。堆積物によって水深は両岸とも1本前後。春の乗っ込みベラ狙いに定評がある。護岸が高く雑草も多いので、現状では入釣可能ポイントが限られるが、良型の数釣りが期待できる隠れた名ポイントだ。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・小糸川】周西橋の上流(提供:週刊へらニュース APC・高田恵年)

周西橋~人見水門

上流から流れてきた砂が溜まるエリアで、ここ2年ほどはしゅんせつ工事も行われておらず水深は1本半前後。水道管下流北岸は入釣箇所が多く常に常連がエサ打ちしているため居着きの居着きが多い。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・小糸川】水道管下流北岸は入釣しやすい(提供:週刊へらニュース APC・高田恵年)

常連の多くは竿9~11尺で手前の深場(水深2本前後)を両ダンゴの底釣りで狙っている。竿15尺以上だと水深は1本半前後で、水門に寄るほど浅くなる。流れは緩いことが多いが、手前は反転流が発生しやすい。これからの時期は、竿15尺以上が本命と思われる。

今週のヘラブナ推薦釣り場【千葉県・小糸川】人見水門上流の南岸(提供:週刊へらニュース APC・高田恵年)

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