秋を迎えて紀ノ川河口のハゼが絶好期を迎えている。10月6日、昼前の1時間ほどで15cmの良型を頭に、23匹をキャッチした釣行をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・牧野博)
紀ノ川のハゼ釣りが好調
和歌山市内を流れる紀ノ川のハゼ釣りが好調だ。
良型も混じり、短時間でも楽しめるベストシーズンになっている。10月6日、午前中の1時間ほどだったが、竿を出してみた。このところ、北風が吹く日もあり、風裏の右岸が気になる。そこでこの日は、右岸でポイントを探した。
紀ノ国大橋(第2阪和国道の橋)より少し上流側に、駐車スペースのある公園とグラウンドがある。この付近の河原はアシの原になっているが、ところどころ斜面をおりて河原に出られる場所がある。そんなポイントで竿を出したのが午前11時過ぎ。まだまだ水温は高いが、川の水は9月に比べかなり澄んできたようだ。
ヘラ竿流用のタックル
当日は、並み継ぎヘラ竿14尺を使用。ハゼ用のテンビンにオモリ1号のミャク釣りだ。仕掛けを投入すると、さっそくハゼのシグナルがあったが、ハリに乗らない。この日使っていたハリは、競技用キスの7号で少し大きめだが、誘い方を少しゆっくりにすると好調に釣れ出した。
デキハゼは少なくなり、魚体も充実してきたように感じる。竿が軟らかめということもあるが、ハリ掛かりした時の走りも強く感じられた。底は細かい小石混じりの砂泥底である。時折釣れてくるキビレの子も、少し型がよくなってきた。他にヒイラギやヌマチチブなどもハリ掛かりし、魚の活性は高い。
10匹ほど釣ったところでプチ移動。背丈以上のアシの生えたブッシュの中を上流側に歩く。このような場所なので、フィッシングブーツ着用は必須だ。竿を継いだまま、移動する。足元に流木や思わぬ木片などもあるので、注意しながら藪こぎにチャレンジ。
渓流用のクリールが楽
今回、江戸前のハゼ釣り師のスタイルを参考にさせていただき、クーラーの代わりに渓流用の「クリール」を購入。初めて使用したが、これが非常によかった。軽く、身体が楽である。移動しながらライト感覚で釣りを楽しみたい人にはぜひオススメしたい。
竿を継いだままで移動する場合、どうしても竿の穂先が気になる。足元が悪い所や狭い場所などでは、なおさらだと思う。そんな時、肩にかかる負担を軽減することができる。今回はクリールを肩にかけたままで実釣した。少し使いやすく小改造することも検討しているので、また紹介できると思う。