9月下旬に入り、タチウオが釣れ出した大阪・忠岡人工島へワインド釣行。早朝の短時間勝負で、大型88cmタチウオにハマチをキャッチすることができた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・谷口墨人)
忠岡人工島でワインドゲーム
大阪南港から岸和田にかけての、大阪ベイエリアでは、9月に入っても高水温が続き、タチウオの接岸が遅れていた。9月下旬になって、ようやくタチウオが釣れ始めた。指2~2.5本幅で長さ60cmクラスの新子が多く、長さ80cmクラスの良型も交じっている状況だ。
また、大津川尻には10cm前後のウルメイワシが群れで入ってきていて、青物の回遊がある。そこで、9月27日の早朝に、大津川尻左岸河口部に位置する忠岡人工島の通称・高場へワインド釣法で出かけてみた。
釣り場は混雑
現地には、午前4時過ぎに到着。タックルを持って、大津川尻の「高場」と呼ばれる足場の良いタチウオ狙いの好釣り場に行くと、日曜日だけにルアーマンやエサ釣りの釣り人で大賑わいだ。どうにか空きスペースを見つけてエントリー。
まず、夜明けまでタチウオを狙おうと思い、ワインドのタックルをセットした。リグは21gのワインドヘッドにパワーシャッド(パールホワイト)5inchの頭をカットしてから装着。ワインドヘッドの上に、ケミホタル50を付け、できるだけロングキャスト。
中層で88cmタチウオ
ボトムを取ってから、ゆっくりとしたスローワインドでシャクり始めた。しばらくシャクり続けたがバイトがない。周りの電気ウキにも反応がなく、浮いたままだ。夕方からの時合は好調のようだが、早朝はまだ厳しそうだ。諦めずにシャクッていた5時過ぎ、中層で突然ガツーンとバイトが!アワせると、グーンと重量感が伝わり、ロッドが曲がっている。
ラインを巻き取り寄せにかかると、グングンと心地良い締め込みがきて、良型のタチウオと予感。引きを味わい、キャッチしたのが88cmの良型タチウオだ。小型が多いと聞いていたが、思わぬ良型に頬が緩む。
フォールで46cmハマチ!
再び、キャストを続けていると、夜が明けてきた。ハマチなどの青物が回遊を始める頃かと思いながらワインド仕掛けを投入し、ボトムまでカウントダウンさせながら、ラインを見ていると、ラインが張らずにフケたままになっている。
「アレ?」と思いながら、糸を巻き取り、糸フケを取っていると、突然、グィーッ!と引ったくられた。フォール中に魚が食い付き、手前に走ってきたようだ。ライトタックルなので、無理はできない。
動きが止まってから寄せにかかるが、右に左にと走り回るたびにロッドが引ったくられ、リールのドラグがジーッと滑る。
この引きがたまらなく楽しい。数度の締め込みをロッドワークでかわして、引きを味わいながら海面まで浮上させると魚が見えた。ハマチだ。海面まで、6m以上あり、タモが届かないのでラインを手繰り寄せてキャッチしたのが、46cmのハマチ。