群馬県邑楽郡板倉町にある「群馬の水郷」は漁協が管理する釣り場で毎年新ベラの放流が行われている。そのため魚影が濃く、数釣りが楽しめるフィールドだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 山野正義)
群馬の水郷とは
群馬水郷公園内にある釣り場で、南側は谷田川が流れ季節の風物詩・揚舟の発着場所がある(今年は中止)。以前からヘラブナ釣り場として知られており、私も20年以上前によく通った。その頃は魚影が薄く2ケタの釣果を上げるのに苦労した。
現在は漁協による積極的な新ベラ放流が続き、最盛期は3ケタの釣果が記録されるようになった。型は尺前後が中心で、地ベラ化した40cm超が釣れることも。
昨年は関東地方に上陸した大型台風の影響で谷田川が氾濫し公園内が水没。その時にヘラブナが流失してしまったが、残った魚と定期的に行われている年末の新ベラ放流、それに加え年明けにも追加放流された。そのため、魚影は以前に戻りつつある。そして現在は、数釣りが楽しめるようになった。
ヘラ釣りのポイント
ヘラ釣りのポイントは大きく分け南側と北側。南側は満水時になる春先から夏場にかけて人気がある。北側は減水期になる秋口から真冬にかけてのポイント。魚影が濃い釣り場なのでポイント差はほとんどないが、これから季節風が吹きだすと北側が人気になる。
北側のポイント
使用竿は13尺前後で対応できるが、底釣りをする場合は15尺以上を使う。北側はアシの島を正面に見てクランク状のワンドの右角から西寄りが好ポイント。ここは、常連が好んで入る場所で、連日のようにエサ打ちが行われている。そのため居着きの魚が多く、水位に関係なく年間を通し安定した釣果が上がる。
ワンドの左角から東寄りにある吐き出し付近も魚が多い。左角から3~4席目は魚の着きが抜群で、年間を通しての好ポイント。アシの島前のクランク状のワンドは減水期は沖めに魚が着く傾向があるので宙、底釣りを問わず18尺前後の長竿が有利になる。左側(東寄り)も好ポイントが点在する。
南側のポイント
南側は満水時のポイント。特にアシの島の正面付近は夏場の一級ポイント。これから減水期になると水面から釣り座まで1.5m前後離れてしまう。短竿では穂先が水面に届かないので、宙・底釣りを問わず15尺以上の竿を出したほうが釣りやすい。冬場は北風を正面に受けるので入釣者は少なくなるが、魚は着いているので風が弱い日は狙いめ。入釣の際は1本半以上のタマ網が必要で、ヒモ付きバケツがあると便利。
釣り方とエサ
次に釣り方とエサについて解説。
釣り方
宙、底釣りともに道糸は0.8~1号、ハリス0.4~0.5号で対応できる。宙釣りの場合、10月いっぱいは両ダンゴで楽しめそう。ハリス長は上30~45cm下40~55cm、ハリはバラサ6〜7号、ウキはバイプかPCムクトップでボディー4~5cmが適している。
エサ
エサはカルネバ200㏄+バラケマッハ200㏄+水100ccで作る。ウキの動きが悪い時は、少量のコウテンやバラケマッハを振りかけてボソっ気を出す。逆にカラツンが多い時は、基エサを手水で練り込みシットリからペトコンに調整する。やっと振り込める程度の極軟タッチがいい時もある。
食い渋ったら、感嘆や力玉などウドン系を食わせに使用したセット釣りが効果的。セットのバラケはバラケマッハ単品の標準作りでOK(バラケマッハ500㏄+水100cc)。食わせは感嘆の場合、感嘆20ccを水20ccで作りポンプ出し。
底釣りの場合、ハリスの長さは上30~35cm下40~45cm、ハリはバラサまたはセッサ4~5号、ウキはボディー8~10cmでPCムクトップが使いやすい。エサはダンゴの底釣り夏100㏄+同冬100㏄+水70〜75ccで作り手水で調整。または、ダンゴの底釣り夏単品の標準作りでもいい。
<週刊へらニュース 山野正義/TSURINEWS編>
群馬の水郷
入釣料:¥500(現場徴収)