近年サーフでのウェーディングゲームが人気ですが、実は危険と隣り合わせ。今回は、サーフでのウェーディングの注意点と対処法について解説しましょう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・川上克利)
サーフウェーディングゲームのメリット
ウェーディングとはウェーダーを履いて海に立ち込み釣りをすることです。今回はサーフでのウェーディングについてなので、砂浜から海に立ち込むことを指します。
メリットとして純粋に海岸からのルアーの飛距離を稼げるという点が挙げられます。サーフでの釣りに関してはルアーの飛距離が絶対的な武器になります。サーフからブレイクライン(カケアガリなど)まで、砂浜から投げて届かない場合もウェーディングであれば届くことがあります。
そんなウェーディングで狙えるターゲットですが、青物、シーバスも狙うことができます。人気なのは「フラットフィッシュ」と呼ばれるヒラメやマゴチなどの魚です。
ウェーディングでのリスク
そんなウェーディングですが、実は多くのリスクを秘めており、あまり知られていないものもあります。ここからはそんなウェーディングに潜んでいるリスクと対処法を書いていきたいと思います。
1.アカエイ
アカエイはウェーディングでの最も代表的なリスクの一つ。筆者の周りにも被害に遭った方が居ます。危険なのは尻尾に付いている毒針です。この毒針はウェーダーをも簡単に貫通し、足に突き刺さると激痛が走り、大きく腫れます。最悪の場合死に至ることがあるので非常に危険です。
対処法
アカエイについての対処法はむやみに水の中を歩き回らないことです。しかしそれでは釣りが成り立たなくなってしまいます。そこで近年各メーカーさんからウェーディングポールと呼ばれるアカエイの危険をあらかじめ察知することのできるアイテムが出ていますので、それを購入しましょう。
2.カケアガリ
ブレイクラインとも呼ばれ、浅瀬が急に深くなる場所を指します。誤ってカケアガリの向こうに足を進めてしまうと溺れる危険性もありますので注意が必要です。
対処法
こちらも先ほど書いたウェーディングポールを使えば防ぐことができます。また、航空写真などであらかじめある程度のブレイクの位置を確認することも効果的です。
3.離岸流
離岸流も身近に潜んでいるリスクの一つです。岸から真っ直ぐ沖に向かって流れている潮のことで、離岸流に巻き込まれてしまうと沖に流されてしまう危険性があります。
対処法
離岸流に関しては割と突発的に起こるのでなかなか対処が難しい所があります。しかし、離岸流の起きやすい場所は沖にゴミが溜まっていたり、波の形が周りと違っていたりなどの変化があります。これらに注意してウェーディングをするように心がけましょう。
4.波
ヨタ波や一発波と呼ばれるものにも注意が必要です。海が荒れていないにもかかわらず突然強い波が打ち付けてくることがあります。突然来る波でそのまま波にさらわれて溺れてしまうこともあります。
対処法
これらの現象は突然襲ってくるのであらかじめの準備というのは難しいです。これらが起こる前触れとして「海面がうねっている」、「近くを漁船が通った」などが挙げられます。また、一説によると台風が近づいている時も起こりやすいとのことなので、台風の動きにも注意しましょう。