サクラの満開時期も過ぎ、山間部では新緑が芽吹いて、青々とした景色が爽快な気分にさせてくれる。渓流釣りでは、そんな気持ちのいい自然に囲まれながらのサオ出しがだいご味だ。4月13日金曜日、滋賀・東近江政所町の愛知川上流漁協では、土日を目前にし追加放流が行われた。
アマゴ・ニジマスの放流箇所
放流するのは成魚のアマゴとニジマスを各150kgずつ。
アマゴは20~30cmも交じっており、型のよさが魅力だ。
放流個所は、アマゴが御池川エリア(エサ、フライなど楽しめる。漁協事務所から長瀬橋まで)。
ニジマスが本流エリア(ルアーゲームなど楽しめる。事務所から神崎橋まで)。
午前11時ごろに養魚場のトラックが事務所に到着し、池田組合長による説明の後、放流へ出発。
まずはアマゴから。
最初のポイントは、漁協事務所からすぐ近くの「小橋」。
その後、上流の長瀬橋に向かって随時放流が行われていった。
放流されたアマゴの中には、体高のあるずんぐりとした尺級もおり、これには漁協の方もニッコリ。
アマゴの放流を終えると、次はニジマスの放流へ。
漁協事務所から出発し、最初のポイントは黄和田キャンプ場前。
ここは広々とした釣り場で、キャンプをしながら釣りも楽しむことができる。
放流されたニジマスは型が揃っており、どれも30cm前後で元気。
午後1時ごろに神崎橋までたどり着くと、この日の放流は終了となった。
その後は放流に加わった人たちも含め、放流されたばかりのアマゴを求める釣り人たちが続々と各ポイントへ。
「小橋」では、早速4~5人がサオを出していた。
そのうちの1人が、サオを出したばかりで早速1匹ゲット。
この時期に使用するエサはブドウムシかイクラがいいとのこと。
「アマゴは放流されたばかりで、もう少しなじんでからのほうが釣れるだろう。ニジマスはすぐに食いが立つから、そちらの方に行ってごらん」
とのアドバイスで、すぐニジマスエリアの黄和田キャンプ場前へ。
すると、釣り場には7、8人の釣り人がおり、すでに5匹以上のニジマスを手にした釣り人も。
両岸で次々とサオが曲がっている状態で、放流後の入れ食いを目の当たりにすることができた。
エリア毎解説
愛知川上流の魅力は、アマゴ、ニジマス、イワナといった放流魚種の多さと、成魚、稚魚でそれぞれ放流する個所を分けていること。
そしてルアーポイントの他、フライ、テンカラ専用のキャッチ&リリース区間も設けるなど、幅広く趣向に対応しているという点だ。
初心者は成魚放流のポイント(どの場所も広く、サオが出しやすい)に入り、エサでアマゴ、ルアーでニジマスを狙うのがいい。
本格派の渓流ファンは成魚放流ポイントのさらに奥深く、茶屋川、神崎川上流、御池川上流に入り、稚魚から成長したイワナ、アマゴを狙うのお勧め。
本年度の放流量は成魚が(今回の放流も含め)2~4月にアマゴ、イワナ、ニジマスを計1500kg。
稚魚は前年より2万匹増やし、イワナ、アマゴを前述のエリアに12万匹放流している。
魚影の濃さには期待大だ。
渓流釣りは9月30日まで。
入漁券は池田養魚場、道の駅、漁協事務所や地域のコンビニエンスストアなどで購入することが可能だ。
<週刊つりニュース関西版 平塚悠介/TSURINEWS編>