アユ釣りと聞くと、高いタックルで釣り方は難しいというイメージを持つ人も多いのでは?今回は、そんなイメージを覆す「水遊び」感覚のアユ釣りを紹介しましょう。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・中西)
挑戦者&先生を紹介
今回は、初心者向けのタックルセットを使い、水遊び感覚で初めてのアユ友釣りに挑戦する模様をお届けします。まずは挑戦者と、レクチャーしていただく先生から紹介しましょう。
挑戦する人:乃村弘栄テスター
琵琶湖のレンタルボート店フィッシングゲートのオーナー。自身もバスフィッシングガイドとして活躍。2016~2017年には日本バスプロトーナメント最高峰 JB TOP50にも参戦。バスのみならず、ソルトウォーターやアマゾン、東南アジアの怪魚などにも挑戦。
教える人:鷲見冬彦テスター
アユ釣りのメッカ、岐阜県郡上市在住。父親の影響で幼少のころからトモ釣りにどっぷりとのめり込む。トーナメントターとしても活躍。鷲見家は息子もアユ釣り師であり、家族三世代でトモ釣りに興じるアユ釣り一家。
乃村さんのタックルと装備
この日の乃村さんは、足元こそウエーディングシューズで固めていたものの、服装はタイツの上に短パン、Tシャツといった超ラフなスタイル。これに引き舟やタモをセットするベルト、仕掛けやかえバリの入ったポーチを一つ、後はサオを持てば準備OKです。
そしてタックルは、サオと仕掛け、掛けバリがセットになった入門セット、バリバスの「トライキット鮎 リバーストーン63」を使います。日本の伝統釣法・アユのトモ釣りを気軽に楽しむのにうってつけのアイテムです。
タックルセッティング
鷲見さんのレクチャーを受けながら、まずは穂先の先に付いたリリアンに仕掛けをセットします。ピンクのイトを仕掛け巻きから外し、引っ張ると輪がででくるので、これをリリアンの結びコブに引っ掛けしめ込みます。あとは仕掛け巻きに巻かれた仕掛けを伸ばすだけ。
仕掛けを伸ばしたら、次は目印の高さを調整。これは釣ろうと思っている水深+15~20cmに一番下の目印がくるようにします。あとは4つの目印が15cmくらいの間隔になるように広げれば完了です。そして、逆バリに付いている自動ハリス止めに掛けバリをセットします。掛けバリは逆バリから大体指2~3本の位置。
ここまでできたら、穂先から順にサオを伸ばしていくきます。
ワンポイントアドバイス
目印は水深+15~20cmの高さに。掛けバリのハリスの長さはとても大切。指3本分くらいの長さが基本となるが、魚の追いや当日の状況によって調整すること。手応えがあるのに掛からないときは長さをかえてみよう。
オトリアユのセット
いよいよ水に入ってオトリアユのセットです。引き舟からオトリアユをタモに移し、まずはオトリに鼻かんを通します。あまり触りすぎるとオトリが弱ってしまうので、ためらわずクイッとセットしましょう。
タモの中では掛けバリや逆バリが網に引っ掛かって作業がしにくいので、鼻かんが通ったらタモの外へ出して逆バリを尻ビレの後ろにセットします。この時、鼻かんと逆バリの間が短いとオトリが自然に泳げないので、遊動式になっている鼻かんを移動してアユがスムーズに泳げるように長さを調整します。
鷲見さんに説明を受けながら、乃村さんが仕掛けからオトリアユのセット完了までに掛かった時間は、合わせて15分でした。
ワンポイントアドバイス
オトリのセットなど、作業をするときは基本タモの上で。アユはできるだけ水から出さないようにする。オトリは目を押さえるとおとなしくなる。