日本海屈指の大物魚礁として知られる玄達瀬へ、完全フカセでヒラマサ狙い。釣友3人の釣果は本命ヒラマサ56~74cm12匹。玄達は青物の宝庫、最高のパラダイスだった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・鈴木利夫)
玄達瀬でヒラマサ狙い
7月中旬、福井県・越前町の大樟(おこのぎ)港から玄達瀬のヒラマサ狙いで釣友の中嶋さん、舟津さんと出船した。
船長に近況を尋ねると「豪快なヒラマサの引きが楽しめるよ」とうれしい返事。船に乗り込み玄達に向けて出船。ポイント到着まで、船上で仮眠を取って体調を整えた。
やがて玄達に到着すると、多くの僚船がサオを出していた。中嶋さんは玄達初挑戦。レンタルタックルを利用する。私は右舷トモ、中嶋さんは左舷トモに座り、ヒラマサとガチンコ勝負に挑む。
完全フカセ釣りのタックル
仕掛けは全員ハリス8号3mの2本バリ。船長が魚群探知機で探索する間にドラグ調整を確認して投入合図を待つ。舟津さんは潮の流れを確認して右舷ミヨシに座った。
1投目からヒットも…
やがてアンカーが入ると、船長から「水深36m、潮は速いよ」と声が掛かり釣り開始。さらに「数値200mで仕掛けを回収してください」と指示が出た。
中嶋さんに助言しながら仕掛けを投入。1投目から100m付近で電動アラームが鳴り響いてクラッチが入った。半信半疑でリールを巻くと、生命反応は確かなようだが、50m付近でサオ先が浮く。痛恨のバラシだ。「1投目からラインが飛び出すとは…」と中嶋さんは反省の弁。
ガチンコ勝負でヒラマサ70cm
私は3投目に120m付近で勢い良くラインが飛び出し、アラーム音と同時にクラッチが入った。完全フカセで一番うれしい瞬間だ。しかもサオのたたきが強く、ヒラマサならうれしい。ここで一発アワセを入れて電動リールのスイッチオン。半端ない強烈な引き、ヒラマサがヒットしたかも。
豪快で強烈な突っ込みはすごかった。この引きの強さですぐにヒラマサだと確信。ここから玄達の高速ランナーヒラマサとガチ勝負。だが油断は禁物。バラシは絶対避けたい。再び60m付近で大暴れ(汗)。やがて前方に魚が見え、船長とタッグを組んでヒラマサ70cm級を取り込んだ。
時合いにヒラマサ連発
続いて中嶋さんが大声を上げた。サオの曲がりは半端ない。ヒット数値は160m付近。すると「俺にもきた~」と舟津さんの声。ダブルヒットだ。両者ともに65cm前後のヒラマサを仕留めた。
ここでプチ時合いに突入し、全員がヒラマサを連発した。時合いが終わると潮が緩くなってきた。ここで中嶋さんが大イサキを2連発。舟津さんは45cm前後のイシダイを仕留める。
べっぴん67cmマダイも
そんななか、中嶋さんがヒラマサの引きとは違うと言う。やがて前方から赤い魚が見え、「きれいなマダイだよ」と船長。見事に65cm前後の熟女マダイを仕留めて喜ぶ中嶋さん。私にも食欲旺盛な67cmのマダイが口を使ってくれた。
潮が完全に緩むとハマチがラインを引っ張ってくれる。そんなこんなで後半は静かな時間が多いなか、沖上がり時間を迎えて納竿した。