8月12日、「行けば必ず銭を生む」といわれる銭洲に釣行。初挑戦の「泳がせ」と安定の「五目釣り」の2本立て。ムロアジや大型カンパチなど、多彩魚種が顔を見せてくれました。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・尾崎大祐)
『銭洲』の泳がせカンパチ好調
2020年も4月1日に解禁となった銭洲。解禁直後はシマアジ五目を中心に好調をキープしていましたが、水温が上がりだすとチビムロ(小型ムロアジ)が回遊しだし、梅雨明け前後からどの船もこぞってカンパチ狙いの泳がせがスタート。舵丸さんの釣果情報によると、日によって高低差はあるものの「船中ボウズなし」なんていう日もあるほど好調をキープされている様子。
さらには電話予約を入れた際、泳がせはじめてである旨を伝えるも、船長から「期待できるよ」とのお言葉。8月12日、思いっきり期待して出かけてきました。
タックルは3つ準備
今回用意したタックルは3種類。
チビムロアジ釣りタックル
LTアジタックルかそれに近い仕様のものにプラビシ40号と天秤、チビムロアジ用サビキ仕掛け。サビキ仕掛けの先には2号程度のオモリをつけておくといいです。また、慣れた方は硬めのノベザオを使っていました。この場合、プラビシと天秤は付けずコマセのアミエビは手でまくスタイル。基本はLTアジ、というより片貝ハナダイ仕様、といったところでしょうか。サオは硬めが扱いやすいです。
泳がせ釣りタックル
狙いは10kgクラスのカンパチで、30kgオーバーも珍しくないとのこと。また、究極の大物であるモロコ(クエ)も潜んでいるため、タックルは強靭なものが好ましい。とはいえ、現時点では冒頭に書かせていただいた通り10kgクラスがメインであるため、それに対応した泳がせ専用のもの。
仕掛けはハリス30~40号が基本とのことでしたが、最近釣れているカンパチは小型(それでも10kgクラス)であるため、20号を使われている方が多いようでした(私も20号で参戦)。ハリはインターフック22号、オモリは潮が速いため200号統一。
五目釣りタックル
ウメイロやアオダイがメインのエサ釣り。タックルは東京湾のワラサ(ブリの若魚)用かこれに近いもの。仕掛けはシマアジ五目用で、ハリス8号3m、シマアジバリ15号が基準。ビシは100号統一。五目仕掛けは船で購入可能。
クーラーボックスは40L級が最低限
私の場合、はじめての釣行でいつも迷ってしまうのがクーラーボックス。しかし、銭洲釣行では迷わず持っているもので一番大きいクーラーボックスを持参しよう。私は43Lを選択。船中80Lクラスを持ち込んでいる方も数名。私が今回持ち込んだ40Lクラスがミニマムと考えてよさそうです。
また、舵丸さんでは汗をかいた状態でのキャビン入室は厳禁。シャワーを浴びて着がえてからの入室となります。そのため、着がえとバスタオルは必須です。キャビンは大人一人横になれ、仕切りがされた仕様。新型コロナ対策でビニールカーテンも新たに設置されていました。
まずはチビムロアジ釣り
銭洲に到着してすぐ「はいやってください」とアナウンス。皆さん急いで準備をし、釣り開始。見ているとプラビシ仕様は数人で大半の方はノベザオ仕様。コマセのアミエビを手でまいて、うまく表層のチビムロアジを釣っていました。
確かに表層に魚が群れていればこちらの方が効率よさそうなので、途中から私も天秤とプラビシを外してやってみます。2度大きなイスズミにハリスを切られてしまいましたが、ハリは6本仕様なので最後まで1つの仕掛けでやり切ることができました。
しかし、実際は予備含めて3つくらいあった方が無難。泳がせ釣りにおいては、エサとなるチビムロアジを釣る作業は非常に重要なポイント。マツったら迷わず交換するなど、短時間で効率よく数を釣ることが求められます。
約40分と短い時間でしたが、私は何とか10匹確保。上手な人は私の倍以上釣っていたと思われます。コマセにしっかりサビキを同調させないと食ってくれません。意外と難しいけど、逆にそこが面白いかも。
泳がせ釣りで30kg級カンパチも
皆さん、颯爽と泳がせ釣りタックルを準備。船はネープルス沖へとちょい移動し「根掛かりに注意して」のアナウンスでスタート。水深は30~60m。起伏に富んでおり、かつ底は根が連なっているので、集中していないと本当にすぐ根掛かりしてしまいそう。そんな根の上10m以内を慎重に探っていきます。また、この日は片舷7人の計14人。潮が速くオマツリも多発。色々注意事項が多い釣りとなりました。
そんな中、全員とはいきませんでしたが船中ポツポツとカンパチが上がり、中には30kgクラス(船長目測)も1本。これには船中大盛り上がり!「これぞ大物釣り」といった雰囲気です。私はといいますと、バラシ2回の根掛かり1回。ハリス20号をあっさり切られた時は銭洲のポテンシャルを痛感させられました。