8月6日、宮崎県綾町の本庄川を訪れ、オランダ仕掛けでオイカワやウグイといった清流の川魚釣りを楽しんだ。1時間ほどで60匹の数釣りを楽しんだ釣行をレポート。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・楢崎人生)
『オランダ仕掛け』とは?
今回は用事ついでで短時間の釣りといった具合なので、釣具店でエサを買い求めたりはせずにオランダ仕掛けで挑むことにした。オランダ仕掛けという言葉を聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれないので少し説明させていただくと、オランダ仕掛けとは要するにサビキ仕掛けの淡水版だ。
チモトに小さなビーズの付いた枝バリが6~8本ほどと、仕掛けの端にコマセカゴが付いている。リール付きのサオでも使えるが、釣り場の規模や操作性を考慮するとノベザオでの釣りが主になる。仕掛けの長さはサオより少し短い方が釣りやすく、今回は仕掛けが5.4mなので6mのアユザオを使用した。
釣果を伸ばすコツはサビキ仕掛けと全く同じで、コマセカゴのまきエサを拡散させて食わせのハリをまきエサの煙幕の中に入れてやることだ。オランダ仕掛けはコケを食べる前の稚アユ釣りに使えば右に出るもののない釣り方であることも覚えておいて損はない。
釣り場の選択
アユが好むような瀬や流心ではなく淵やトロ場が狙い目。そこへ流心に接した反転流があれば大釣りも期待できる。流心に接した反転流の淀みはまきエサが集まり長時間漂うので、魚を集めやすく短時間で好釣果を残しやすいからだ。
まきエサ
オランダ仕掛け専用のまきエサも販売されているが、今回はヘラブナ用の麩エサで代用した。先にも説明したが食わせのハリをまきエサの煙幕に同化させてやることが重要なので、釣り場の水深や流れの強さに応じてエサの重さや開き具合を調整できるヘラブナ用のエサはオランダ釣りに向いていると言える。
オランダ仕掛けで実釣
仕掛けを投入してまきエサの煙幕に食わせのハリがなじむとブルブルと穂先へ食いアタリが出る。ここですぐに仕掛けを上げずに2匹目、3匹目のアタリを感じてからサオを上げると効率よく匹数を稼ぐことができる。ワカサギ釣りの要領と同じだ。
アタリが遠のいたらまきエサ軟らかめに詰めて拡散しやすくしたり、流心寄りに仕掛けを投入して魚をしっかりとポイントに集めてやると食いアタリが続く。透明度が高い川であれば偏光グラスで魚の集まり具合を確認しながらの釣りが強い。魚影を確認しながらまきエサの詰め方を調整すれば好調を維持できる。