今回は、鳥取・中海干拓地の水路で、ルアーを使ったチヌのトップウォーターゲームに挑戦。ポイント選定と併せてレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・中濱友也)
ポッパーでチヌトップゲーム
タックルは、バスロッドに、PEライン1号を巻いた小型スピニングリールを装備。ルアーはポッパーを使用する。
バイブレーションやワームも使用されることが多いチニング。今回ポッパーを選んだ理由は、水面でチヌがルアーに食いつく姿を見れるチヌトップゲームを試したかったからだ。エサ釣りでは見ることができないチヌの姿をぜひ見たい。
ポッパーでチヌを釣るのに適した場所は、河口や砂浜。本来、底付近にいるチヌを水面で食わせるということは、水深が浅い方がいい。チヌは夏になると浅場で活発にエサを食うようになるので、水深3m未満の場所がいいだろう。
中海干拓地の水路でチニング
7月5日、大潮。鳥取県境港市の中海干拓地へ。ここは中海を埋め立てて造られた人工島。周囲約5.5kmで、遊歩道が島一周に整備されている。陸と人工島の間には、長さ約2km、幅が広い所で50mある水路があり、ここが今回の釣り場だ。
住宅地に近く、公園のような場所なのでプレッシャーは高いが、岸ギワは石が積まれて護岸となっているので足場が良く、ルアー釣り初心者にもお勧めの場所だ。
チニングのポイント
釣り場に到着し、まずは周辺の観察をしてみる。水路には2本の橋が架かっていて、橋の上からはチヌの姿が見えた。一応、ルアーをキャストしてみるが、反応はない。チヌは好奇心が強い一方、警戒心が非常に強い魚である。橋の付近は一見すると好ポイントに見えるが、車や人の通行する音でプレッシャーは高い。
では、ほかにポイントとなる場所はどこか?水門があったり水路の幅が狭くなったりと、水の動きに変化が生まれる場所は魚がたまりやすい。よく見ると小魚やボラの群れが泳いでいる。また、中海は海水であり、クラゲが生息している。水路を見るとクラゲが流されているので、ポイントごとの流れの速さを知る目安となる。
水門近くで37cm本命
水門の近くでボラのライズを発見し、ポッパーを投入。サオを小刻みに動かして、パシャパシャと音を立てながらリールを巻く。音のまきエサだ。すると、水柱が上がった。ロッドを強く曲げたのは、銀鱗輝く37cmの本命チヌ。迫力あるトップウォーターでの個体を見ることができた。
皆さんも近くの河口へ、チニングに出かけてみては。
最後に、チニングに限った話ではないが、釣りのマナーについて確認しよう。(1)出したゴミは必ず持ち帰る。(2)キャストするときは周囲に人がいないかを確認。(3)大声を出して騒いだり、違法駐車などの迷惑行為をしない。
<週刊つりニュース西部版 APC・中濱友也/TSURINEWS編>
中海干拓地