「せっかく船釣りをするなら、高級魚を釣りたい」と誰しも思うのではないだろうか?今回はそんな釣り初心者に向けて、船釣り入門にお勧めの高級魚を3つ紹介しよう。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部)
高級魚の代名詞「アカムツ」
さて、最後に紹介するのがアカムツ。アカムツと聞いてピンとこない方も「のどぐろ」と聞けばわかっていただけると思う。誰もが認める高級魚だ。
アカムツとは?
この「のどぐろ」、昔から日本海を巡る旅番組などでは「非常に美味な魚」として紹介されていたが、世間の認知度はそれほどでもなかったように記憶している。特に太平洋側では正式和名のアカムツとして、手ごろな価格で鮮魚店に並んでいた。
それがここ10年ほどで一気に知名度を上げ、今では高級魚の代名詞となり、太平洋側の鮮魚店でも「のどぐろ」として、高値で売られていたりする。
実は初心者でも狙える
さて、釣りものとしてのアカムツであるが、魚の人気に伴ってあちこちで専門で狙われるようになってきた。水深200m近くを狙うので、リールは中型の電動リールを使うが、仕掛け自体は胴つきや吹き流しの3本バリにサバやカツオの切り身、ホタルイカを付けて狙うのが一般的。胴つき仕掛けでハリ数も少ないことから、初心者にも十分攻略可能なターゲットである。
相手は高級魚、そうやすやすと素人に釣れるものではないと身構えてしまうかもしれないが、基本的な釣り方はオモリが海底に着いたらイトふけを取って待つだけ。置きザオにして船の揺れで仕掛けが上下するのに任せたり、いったんサオを持ち上げて誘ってから、再びオモリを着底させたりするのも有効な誘いになる。
アタリはがつがつと出る。しっかり食い込ませたら、サオをあおりながらリールを手巻きしてアワせる。あまり強くアワせると口切れするので注意しよう。後は中速の電動巻きで口切れしないようにゆっくり巻き上げて、最後はタモで取り込むだけだ。
レンタルタックルがある船宿を選ぼう
そして、この釣りが初心者にもお勧めな理由は、エリア限定にはなってしまうが、神奈川には電車釣行も可能な船宿も存在するため。レンタルタックルもあるので、初めての船釣りでいきなり高級魚を狙ってみるのもありかもしれない。また、アカムツを狙う船は各地に存在する。近隣の漁港からアカムツ釣りに出ている船が発見できたら、ぜひ挑戦してみてほしい。
「白身のトロ」と称されるその身を、値段を気にせず食べられるのはまさに釣り人の特権である。
<TSURINEWS編集部>