釣りは朝が早いのでイヤ…なんて人もいるでしょう。そんな人には、夕方から船に乗って涼しい時間帯狙えるケンサキイカ釣りがオススメ。日焼け、早起きと無縁の手軽な釣りです。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)
イカメタルの釣り方
イカメタルの釣り方は基本としてはどのエリアも同じですが、派手に仕掛けを動かした方が良いエリア(状況にもよりますが…)や、静かに釣って小さなアタリを取ることに集中した方が良いときなどがあります。いくつかの基本の釣り方をマスターして組み合わせるなどの工夫をするのも楽しいものです。
イカメタルを釣る際の船は、船を固定せずに流しながら釣る方法と、イカリを打って船を固定する釣りの2種類があります。大きな違いは仕掛けに使う鉛スッテの号数です。事前に船宿に聞いておきましょう。
イカメタルの誘い
イカメタルで使用するイカを乗せるアイテムである、鉛スッテやドロッパーはそのままではエサではありません。なので、イカに抱かせるには、エサに見せて間違ってでも掴んでくれるようにアピールし、イカに興味を持たせる必要があります。それが誘いやアクションと呼ばれる、スッテなどの動きです。
イカメタルの誘い方は以下の通り。
1.小さく竿を上下させてスッテを揺らす
2.大きく竿いっぱいまで上げて下ろす
3.スッテを動かさずにジッと待つ
4.リールで巻き上げながら同時に竿で揺らす
基本は上記4つの動きの組み合わせと考えると良いでしょう。例えば、小さく竿を揺すってスッテを小刻みに動かしたら、次の瞬間に大きく竿を上げてから下げ、そこでジッとアタリが出るのを待つ…と言った感じです。
イカが掛かったら
イカが掛かれば糸を緩めることなく、一定の速度で巻き上げてそのまま船上に抜き上げます。このとき、イカが墨や潮を吐き出すのでソッと扱ってあげてください。
多くの場合、釣り座の足元にザルやコンテナなどイカを入れて置く容器が用意されていますので、そこにイカを入れていきます。ある程度、集まればクーラーボックスへ収納します。
イカ釣りでの便利アイテム
ケンサキイカ釣りにおいて、持参しておいた方が良い便利なアイテムがいくつかありますので紹介しましょう。
ストップバッグ
100均ショップでも売られている、ジッパー付きのビニール袋(ストックバッグ)です。簡易なもので構わないので、口を閉じることができるタイプなら、イカを入れてから口を閉じることで墨がクーラー内に出てきて汚れるのを防ぎます。数多く釣れた場合にはたとえば、10パイずつ袋に入れていくことで釣果を簡単に確認できます。また、小分けで持ちかえることで、袋単位でのお裾分けもできるので便利です。
ザル型トレイ
食器を干して乾燥させるキッチン用品も便利です。筆者の場合は、クーラーボックスにピッタリ合うサイズのトレイがあり、さらに重ねておけるのでイカを圧迫せずに持ち帰っています。
イカ釣りでの注意点
イカは海中から抜き上げると潮や墨を吐くことがよくあります。ウエアに墨がかかるとなかなか取れないので、汚れてもよい服装で出かけましょう。何度もイカ釣りに行くなら、イカ釣り用の汚れても良いウエアを決めておくのも手です。
イカはゲソの付け根に口があり、鋭いくちばしのようなものを隠し持っています。これで、捕まえた魚の身をかじり取るので、不用意に指などを持っていくと、かまれて血まみれになることもあります。できれば生きているイカは触らないようにスッテで持ち、容器の上でスッテをひっくり返すようにするとポロリと落ちます。
イカの半夜船で釣りデビューしよう
イカ釣りは大型魚のようにヒットしてから強烈な引きが襲ってくることはなく、グイグイと心地よい引きで楽しませてくれます。そのため、力のない女性や子供さんにも楽しめるほか、釣りが初めての人にも非常に取っつきやすい海のレジャーです。
そして、真夏の直射日光を避け、夕涼みがてら楽しめる遊びでもあります。この夏はぜひ、イカメタルで船釣りでデビューしてみてください。
<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>