新発売の投げ釣り用天秤「アポロ遠投キス」を使って、初心者が投げキスに挑戦。見事本命をキャッチした釣行をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版・佐藤)
目次
「アポロ遠投キス」
サニーの岸壁釣り用アイテム・ガルフマンから新商品「アポロ遠投キス」が登場。サーフや堤防から狙うシロギスやカレイに最適な投げ釣り用固定式天秤。遠投を可能にした弾丸形状シンカーに、材質の異なるアームを内蔵。しなやかに食わせる形状記憶線と、張りでアワせるステンレス線のハイブリッド。
号数はポイントの距離や潮流の緩急、テクニックに応じて使い分けできる20号、23号、25号、27号、30号の5サイズ。アーム長は全サイズ共通の20cm。
仕掛けが浮くから釣れる
着底後、その形状からサビく(仕掛けをゆっくり引いてくる)とアームが立つことにより、仕掛け全体がふわりと浮いてナチュラルな誘いを演出。アピールと同時にミチイトやリーダーへの仕掛け絡み、根掛かりも回避してくれる。
基本的な釣り方
着底後、少しずつ仕掛けの位置をズラしながらアタリを待つ。サビく方法は2つ。
1.竿を90度近く立てたまま、リールを少しずつ巻いては止める
2.竿を前に倒しながらリールを巻く→竿を起こすを繰り返す。
引いてくると、所々少し重くなる場所がある。これは、起伏や平たい根があるサイン。魚は、こうした海底に変化のあるところに着く傾向があるので、引き抵抗があったら止めて待つ。
遠投=広範囲を探れるメリットはあるが、シロギスは常に回遊しているので、状況によっては波打ち際で食ってくることもある。
エサはジャリメや青イソメが一般的。ハリ軸いっぱいに刺したらタラシは短め。長いとキャスト時の反動で切れたり、ハリからズレてしまう。
オモリ(号数)選び
初心者は軽い号数からスタートし、重さに慣れてきたら徐々に重くしていくことを勧める。サーフと堤防では、ポイントまでの距離に違いがあるし、使用する竿の長さやオモリ負荷によっても使用号数は変わる。
酒匂海岸で「アポロ遠投キス」実釣
釣行日は7月16日(木)、若潮で7時50分ごろ干潮。同月初めから天気予報とにらめっこしていたが、とにかく今年の梅雨は雨が多い。おまけに風の吹く日ばかりで潮濁りが強く、延期、延期になっていた。
9時、神奈川県小田原市の酒匂海岸へ。駐車場からサーフを見ると、サニーテスター・北村昌子さんがキャストの練習中。「船釣りのシロギスは好き。子どものころチョイ投げ経験はあるけど、本格的な投げ釣りは初めて」と話す。
6色半で良型キス2点掛け
まず、軽めの「アポロ遠投キス」23号をチョイス。投げ始めは2色(50m)ほどの飛距離だったというが、慣れてくると4色弱まで投げられるようになった。ここで、天ビンに市販の3本バリ仕掛けを装着。エサはジャリメを使用。タラシは短く1cmほど。
まず、ヒットさせたのは指南役で参加したテスターの青柳さん。27号を使い、さすがの遠投を見せて6色半で良型キスの2点掛け。
これを見て、北村さんのやる気に火が付く。
2色半付近でニベ
着底後、竿を立てて少しずつサビいてくると、数投目に2色半付近でコンコンッと大きなアタリ。
そばで見ていても分かる竿曲がりで、本命なら大きそうだ。ゆっくり慎重に巻き上げ、やがて姿を見せたのはニベ。濁りと曇り空で潮が暗かったのか、近場のポイントでヒットした。
ポイント移動で本命手中
このあと、周囲では本命がポツポツ。前情報では遠投有利と聞いていたが、アタるのは4色付近。この距離なら何とかなりそうだ。しかし、日が高くなり、潮が上げてくるとアタリがなくなる。そこで、青物狙いのルアーマンが帰った国府津海岸寄りに移動。
正午すぎ、このころになるとだいぶ飛距離が安定してくる。きれいに4色飛んだあと、セオリーどおり、引き抵抗があった3色で仕掛けを止めて待つとブルブルッと、待望のアタリ。追い食いを待たず巻いてくると、波打ち際に現れたのは待望の本命。
シロギスはエサを吸い込むように捕食、少しでも違和感があると吐き出すと言われているが、この日参加したメンバーはバラシなし。本命のアタリは100%食い込ませてヒットさせていた。