超高級魚として知られる「ノドグロ(アカムツ)」だが、意外にも東京湾で「お手軽に」狙うことができる。今回は、金沢八景「新修丸」からのアカムツ釣りを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・古谷健太)
新修丸でお手軽アカムツ釣り
今回お邪魔した新修丸は金沢八景にある船宿。金沢八景は電車なら京急線、車でも首都高でサクッとアクセスできる。
また新修丸のアカムツ船は7時20分出船で、比較的遅めの出船である。電話1本で快く駅まで送迎までしてくれるので、電車釣行派の皆様でも、あの高級魚「アカムツ」を狙うことができるのだ。
東京湾アカムツ釣りの仕掛け
次に、東京湾でのアカムツ釣りの仕掛けと特徴を紹介しよう。
ライン
新修丸では、道糸はPEライン2号厳守となっている。その理由は道糸に対する潮の影響を減らし、深場とはいえなるべく軽いオモリを使いたいからである。オモリは軽めの100号と120号を用意しよう。
仕掛け
針数2~3本の胴付き仕掛けを使用する。
エサ
エサは、サバの切り身のちょん掛け。ホタルイカも船宿で販売しているが、個人的には東京湾ではサバの切り身が最適だと思っている。
狙う水深
東京湾におけるアカムツ釣りの場合、狙う水深は160~220mくらいとなる。
多彩な外道たち
本命アカムツを狙っていると、クロムツ、シロムツ、ユメカサゴ、ドンコなど、多彩な外道が釣れる。外道とはいえ、高級かつ美味な魚が多いのもこの釣りの魅力だ。
アカムツの釣り方を実釣解説
次に、新修丸での実釣を通してアカムツの釣り方を解説しよう。なお、釣行日は6月5日、天気は快晴、風も弱く、絶好の釣り日和となった。
誘い方
出船から約50分程度でポイント到着。水深160~220mのポイントを流していく。アカムツのタナはほぼ海底であるため、仕掛けを海底まで落とし、糸ふけを取って待つ。これが基本の釣り方となる。
置き竿で船の揺れに任せたり、ゼロテンションで仕掛けを維持したり、誘い上げからタナを取り直したりするのも有効である。
アカムツのアタリ
アカムツの場合、「ガツガツッ!」というような、はっきりとしたアタリが竿に出る。小さなアタリであったり、静かなアタリは本命ではない可能性が高い。
アワセ
アカムツのアタリが何度が出た後、しっかりと食い込ませたところで、竿を煽りながらリールを手巻きしてアワせよう。強くアワせすぎると口切れする可能性があるため、ほどよい強さに留めること。
巻き上げと取り込み
アカムツは意外と口が弱くバレやすいので、巻き上げは電動リールの中速でゆっくり巻き上げよう。水面まで上がったらサイズにかかわらず、タモを使って確実に取り込もう。アカムツの引きの強さと、巻き上げの緊張感をぜひ味わっていただきたい。
当日の最終釣果
皆さんご存じのとおり、アカムツは高級魚である。そうバンバン釣れるものではない。しかし、この日の釣果は本命6匹と絶好調。中には一荷で釣れてくることもあった。こんなにお手軽に高級魚が釣れてしまうのだ。