大自然の中で非日常を感じることのできるキャンプ。釣り人なら、やはり釣りとセットの「釣りキャンプ」に憧れるものです。今回は、初心者向けに釣りキャンプの魅力と注意点を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・中野和哉)
釣りキャンプの魅力
渡船の関係で日帰りでは朝マヅメ、夕マヅメを逃してしまうポイントや、周りに宿泊施設が無いポイントは多く存在します。そんな時はキャンプを視野に入れると、多くの問題が解消される場合が多いです。無人島などでは他の釣り人が渡って来るまでの朝マヅメや、他の釣り人が帰った後の夕マヅメに、時間を気にすることなく釣りに没頭できます。
周りに宿泊施設が無いポイントでは、夜通し釣りをするのもいいのですが、体力勝負になりがちです。睡眠をとることで万全の状態で朝マヅメを迎えられます。また夜が明ける前にポイントへ向かったのに、先客がいて引き返すことも減ります。
また、この様なポイントはロケーションも良く、のびのびと自然が満喫できるポイントが多いです。釣り上げた魚をその場で調理したり、普段目にしない植物や、生き物を目にしたりと、「釣り+α」を楽しめるのも釣りキャンプの魅力です。
釣りキャンプの注意点3選
釣りキャンプは大自然の中でのアクティビティなので、様々な「自己責任」が伴います。事前の準備で不必要なトラブルを回避しましょう。
キャンプの可否確認
日本の土地は私有地と共有地のふたつに分けられます。私有地は土地の所有者に、共有地は管理している役所や自治体に確認を取ってください。野営を行う上で許可は必ず必要となります。自治体や、無人島のHPなどで許可がなくても野営を行っていいと公表されている場所もあります。その場合、許可は必要ありませんが、記載されているルールに従って野営を行ってください。
野生動物への対策
道中での野生動物との遭遇も考えられます。野生動物に遭遇した場合、安易に刺激したり、近づいたりすると取り返しのつかないことになります。クマ、サル、イノシシに遭遇した場合、背中を見せて走って逃げると後ろから襲われる可能性が高くなります。ゆっくりと後ずさりしながら避難してください。
また、食材等は必ず仕舞っておくようにし、調理で余った食材や食べ残しは持ち帰るようにしてください。野生動物が食材の味を覚えたり、匂いに慣れると、野営地近くに現れたり、食材やゴミを荒らされたりします。再び訪れる時のためにも、他の釣り人のためにも食材の取り扱いに注意してください。
自然環境を守る
ゴミや灰は持ち帰るようにしましょう。調理器具、食器等の洗い物も持ち帰ってから行ってください。洗い物からでる油や洗剤が、生き物や自然環境に悪影響をもたらす可能性があります。
マナーを守って楽しもう
釣り場や野営地を再び訪れて釣りができるためにも、景観と生態系を守る事はとても大切です。景観が損なわれたり、生態系が壊れたりしたために立ち入り禁止になった場所も多く存在します。
ゴミ問題に代表されるように、釣り人のマナーの問題もあります。いつまでも釣りが楽しめるように、綺麗な釣り場を守っていきましょう。
<中野和哉/TSURINEWS・WEBライター>