材料はサカナと塩だけ。それで添加物ゼロの美味しい保存食ができてしまう。今回は、淡水管理釣り場でよく放流されている「銀鮭(コーホーサーモン)」で作る『塩鮭』レシピを紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・松浦)
「銀鮭」と「塩鮭」について
管理釣り場にて大型の銀鮭を釣ることができた為、塩鮭作りに挑戦してみた。銀鮭とは別名コーホーサーモンと言い、見た目は白鮭に似ているが全体的に銀色の魚である。
日本では、天然物はほぼお目にかかれず、ごく稀に迷い込んだ個体が北海道に遡上することがあるようだ。一方、水温が低くても活性が高いため、多くの管理釣り場で見かける魚だ。最近では大型スーパーで切り身が売られていたりと流通量も増えているため、日々の食卓で知らぬ間に食べていることもあるかも知れない。
塩鮭については日本人なら誰もが1度は食べたことがあるだろう。ご存知の通り、塩漬けにされた鮭の切身のことである。
釣り場&自宅での下処理
管理釣り場にて釣りが終わったあと、捌き場がある場合は血抜きを行い、内臓と鱗を取り除こう。最初にエラの膜に切れ込みを入れて血を抜く。血を抜いている間、鱗取りを行う。カナタワシがあれば楽に鱗取りができる。
血が出なくなったら肛門からエラのところまで包丁で開き、内臓とエラを取り除く。できるだけ綺麗に取り除こう。
自宅に帰った後は再度鱗が残っていないか念入りに確認し、ヌメリが気になるようであれば塩揉みをしてヌメリ取りを行おう。その後、三枚おろしにして腹骨をすきとれば下処理の完了。
簡単塩鮭レシピ
材料
・鮭
・塩(鮭身の重量の5%)
調理手順
1.鮭を切り分ける
食べやすいサイズに切り分けよう。骨が気になる場合は手間だが抜いておくと食べる時に楽。
2.切り分けた鮭に塩をふる
塩の量は鮭の身の重さに対して5%の量を使用する。これを基本として好みに対して塩の量は調節しよう。
3.キッチンペーパーとラップに包んで1日寝かす
水が出るのでキッチンペーパーは二重にしたほうが良い。冷蔵庫で1晩寝かす。
4.脱水シートで包み1日寝かす
ネット等を使って外に干しても構わないが、夏場は腐食の心配があるため脱水シートを使用して冷蔵庫の中で脱水を行おう。
5.完成
1週間程度は冷蔵保存で持つ。すぐに食べない場合は冷凍保存すれば長持ちする。
添加物ゼロの美味しい保存食
グリルで焼いて食べるだけで美味しい。塩辛くなってしまった場合は潮汁にすると美味しく食べることができる。
市販の加工品を見るとpH調整剤、酸化防止剤などなど多くの添加物が使われている。筆者はこれが悪いことだとは思わないが、塩と素材だけでも保存ができる美味しいものが作れることを多くの人に知ってもらいたい。そのためにも、これを読んで塩鮭作りにチャレンジしてくれた人は周りの人にもこの塩鮭を分けてあげてもらいたい。その時は、腐食にだけは気をつけて、味見を忘れずに。
<松浦/TSURINEWS・WEBライター>