本流エサ釣りで32cm頭に『尺ヤマメ』2尾をキャッチ【熊本・川辺川】

本流エサ釣りで32cm頭に『尺ヤマメ』2尾をキャッチ【熊本・川辺川】

5月に二日続けて熊本県の川辺川本流(球磨川水系)へ釣行した。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・津曲隼丞)

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淡水の釣り 渓流釣り

速い流れで走るアタリ

翌日は、大岩に当たるブッツケと大淵が絡む大場所を攻める。渇水中にもかかわらず、8.5mの長竿でも対岸側のポイントには届かない。水深も4~5mはありそうだ。前日釣行した時よりも流れが弱く、活性も低そうだ。アタリもなく沈黙。

今度は早瀬が大岩に当たり、深く掘れているポイントを狙う。仕掛けは前日と同じ。オモリは2BとBを重ねて打ち、ハリとの間隔を40cm空ける。対岸に仕掛けを投入し、大岩下のエグレをエサのピンチョロでゆっくりとアピールしていくイメージで流す。大岩下を何度か流し、流速のある流れへ仕掛けが吹き上がったその時、待望のアタリがでた。

アピールに負けて口を使ったのだろう。しっかり鋭くフッキング。その刹那だった。一瞬で目印が飛んだ。猛スピードで下流の水深のある対岸の大淵へ逃げ込もうとする。そうはさせまいと、胴調子の本流ザオのパワーでタメる。寄せようとすれば再度大淵へと逃げ込み、綱引きの膠着状態がしばらく続き、固唾をのむ時も長く感じられた。

32cm大ヤマメ手中

だが、もう獲物には大淵へ逃げ込む力は残っていなかった。浅瀬に誘導し、動きが止まったところをタモ入れ。32cmの尺ヤマメ。素晴らしい引き込みのファイトと、背中がせり出した超幅広で分厚い魚体には思わず唾をのむ。

今回は二日続けて川辺川の尺ヤマメに出会えた。自然の恵みに感謝し、ここまで大きくたくましく成長した素晴らしい魚体とファイトに敬意を払い、リリースとした。

今後は、増水するような雨で魚も移動し、活性も上がり、リセットされて川も元気になる。今シーズンは不調とされる川辺川。しかし、尺ヤマメが出てくれたことでひと安心。まだまだ大きなヤマメが生息するポテンシャルを持つ川辺川への愛着はなくならない。またタイミングを見て釣行することにしよう。

<週刊つりニュース西部版 APC・津曲隼丞/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
川辺川
管轄:球磨川漁協 TEL=0965(32)3266
釣り券2000円、年券6000円(現場購入は日・年券とも10%増)
この記事は『週刊つりニュース西部版』2020年6月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。