今年は新型コロナウイルスの影響で5月いっぱいは自粛が続きそうな気配だが、それが明ければ梅雨グレは丁度シーズン本番。今回は、私のお勧めする磯を和歌山県から紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・山口和幸)
梅雨グレそろそろ
グレは2月から3月に産卵を終えて少しの間食いが落ちたが、回復組がこれから荒食いの季節に入る。そして、ゴールデンウイークが過ぎると一気に梅雨グレの雰囲気がムンムンとしてくる。そして、すぐに梅雨グレシーズンへ突入する。とはいえ、やはりこの時期はエサ取りが気になるところである。
そんな時期にグレを狙うのには、ポイント選びとエサ取り対策が1番のキーポイントとなる。この時期のエサ取りは小サバや小アジがメインで、これらのエサ取りは足が速く厄介だ。磯はなるべく沖にある潮通しのいいところを選びたい。なぜなら潮の速いところはエサ取りが入ってきにくく、エサがグレまで届く可能性が高いからである。
これらを踏まえて、私が選ぶ梅雨グレポイントを3ヶ所紹介したい。
大引:アシカの子
ここは言わずと知れた中紀の名礁で、グレの魚影は抜群に濃く一年中釣り人の絶えない磯だ。アシカの子は潮の干満で流れる方向がかわる変化に富んだところだ。メインのエサ取りはやはり小サバと小アジであることが多い。しかしグレの活性が高いのも確かで、水面までグレが食い上がる時は、エサ取りを蹴散らしてくれる。
寒グレとは狙うところが違い、磯際のサラシの中や本流に引かれる引かれ潮が本流とぶつかる潮の壁を狙う。何の変化もないポイントはすぐにエサ取りにやられてしまう。普段あまりサオを出さない船着のサラシの中などは狙い目である。後は水道の際の棚の上などはエサ取りが入ってきにくい。5月初旬から6月いっぱいがいい。
伊古木:沖のセシマ
ここは枯木灘地区で1番沖にある名礁で、潮通しが抜群でグレの魚影も申し分ない。梅雨の時期は尾長グレもよくアタってくる。少し強めのタックルで挑みたい。
セシマには足の速いエサ取りはほとんどおらず、メインのエサ取りはシラコダイやイズスミ(イスズミ)、コッパグレなどである。そんなわけで、ここでは梅雨の時期でも普通のフカセ釣りができる。
北方向に流れる上り潮がよく、グレの他にイサギなども釣れる。磯際はエサ取りが多いので基本は潮の中を狙う沖の釣りとなるが、いい日は磯際に大型の尾長グレが姿をあらわすので、狙ってみるのもいい。梅雨の時期でも回復した口太グレの数釣りが楽しめるのも、この磯の魅力だ。
小出渡船
樫野:オオガツオ&コガツオ
和歌山の三代カツオ島の一つで、串本樫野にある沖磯だ。オオガツオは泊まり客優先の磯で、グレ釣りには大人気の磯だ。寒グレのイメージがあるが、梅雨時期には尾長グレもアタってくる。オオガツオとコガツオの水道は潮が速くエサ取りは入ってきにくい。居付いているエサ取りはイズスミやシラコダイがメインとなる。
グレを釣る潮は出潮がよく、ドンドン流していく本流の釣りが楽しめる。オオガツオは船着側にもポイントが多く、ヒラトコからのサラシを利用してグレを釣る。イサギも多い。5人くらいはサオが出せる。
コガツオもポイントが多く、4人くらいはゆったり釣りができる。両磯とも波には弱く、南からのウネリはすぐに磯を超えてくるので注意が必要だ。
※記事内に登場する釣り場の現在の立ち入り可否状況については、公式HPを確認もしくは、直接各施設へお問い合わせください
池畑渡船
出船場所:樫野港
<山口和幸/TSURINEWS・WEBライター>