日差しが眩しい3月28日(水)、今シーズン好調が続いているイシモチを狙って、東京湾金沢八景(漁港内)の進丸の午後船から釣行。
午後0時半に出港
南風が吹き、汗ばむ陽気。
私は左舷胴の間に座り、6人を乗せて午後0時半に出港。
ポイントは真沖で航程10分ほどの近場。
風の影響はなくナギで心地いい。
基本的なタックルは別図参照。
今回、私は竿がオモリ負荷15号前後で2.4mと2.7mの胴調子。
小型両軸リールを組み合わせる。
ミチイトはPEライン1号、フロロカーボンライン2号で全長1.5mの仕掛けを繋ぐ。
ハリはセイゴ12号の二本バリ。
オモリは夜光グリーン30号。
エサは青イソメの頭をチョン掛けして1匹掛け。
「水深23m。始めてください」のアナウンスで船下へ投入。
オモリ着底後、イトフケを取り、オモリが海底を這うようにセットして置き竿にする。
すると、すぐに竿先を激しく上下させる本命独特の強いアタリ。
船中ファーストヒットなので、ていねいにリーリングして顔を見たのは25cm級。
誰かにアタリがでると全員にチャンスあり!
これを皮切りに周りの人たちも反応がでる。
この魚は群れで回遊しているので、誰かにアタリがでると全員にチャンスがある。
右舷トモ寄りの相模原から来た福原さん夫妻にダブルヒット。
続けてミヨシ側の鈴木さん親子にも25~30cm級の一荷でいきなり好模様。
今年の群れは近年まれにみる濃さで、この日も入れ食いで大忙し。
二本の竿に同時にコンタクトがあることは多いが、一荷を狙ってアタリがあってもすぐには上げずにじっくり待つ。
竿先が海面に突き刺さるような強烈な反応に、急いでリールのミチイトを手で引き出しながらやりとり開始。
これを見た船長はタモを用意してスタンバイ、格闘モードに突入する。
相手は首を振りながらズルズルとミチイトを引き出し続ける。
ようやくおとなしくなったころ、ポンピングでリーリング。
しかし、数回やりとりしたところでバラシ。
上がってきた仕掛けには、一荷の上バリに食いちぎられた頭だけがぶら下がっている。
胴体だけをくわえていてハリまで達していなかったようだ。
「下バリの小型のほうをひと飲みにしてくれていれば……」と思うと残念。
相変わらず船中あちこちで釣れ続き、船は流しっぱなしでポイント移動なし。
初心者にも分かりやすい明確なアタリなので、手軽に楽しめる。
釣果を伸ばすコツは、強いアタリに驚いてすぐにアワせたり、リーリングしたりしないこと。
イシモチは「向こうアワセ」といい、魚のほうからハリに掛かってくる。
何回も竿先が上下するのを見守ってからリーリングすることが重要。
待つことにより一荷が狙え、楽しさも倍増する。
午後3時、中潮満潮の潮止まりで食い渋り始めた。
ここで初めて小移動のアナウンス。
こんな時は、竿を大きくゆっくり上下させ、エサをアピールする誘いをかければポツポツ追釣できる。
30分ほどすると潮が効きだし、30cm級主体で良型が釣れ始めたが、4時に沖上り。
船中釣果は18~30cmが20~64尾で、運よく私が竿頭になった。
かなりバラシがあったので、ていねいに釣れば一束(100尾) オーバーも狙えそう。
今が大チャンスなので、大釣りを楽しみに出かけてみてはいかが?
<週刊つりニュース関東版 APC・野田栄/TSURINEWS編>