2019年、夏の終わりに北海道へ釣りに出掛けた。もちろん狙いの魚はイトウ。「イトウを釣りに出掛けた」と言うとカッコイイが、本当は家族旅行の合間にイトウを狙った。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・伊藤孝一)
北海道でイトウを狙う
今回の釣行先は宗谷郡猿払村の猿払川(さるふつがわ)と雨竜郡幌加内町の朱鞠内湖(しゅまりないこ)。
愛知県常滑のセントレアから朝一番の新千歳行きの飛行機で北海道へ向かい、新千歳空港で稚内空港行きのプロペラ機に乗り換えるのだが、これが大変。
新千歳での乗り継ぎ時間は20分。最低でも乗り継ぎ時間は1時間と言われているのに20分しかない。そこでできる限りの荷物をセントレアで預け、小さいバック1つに航空券、スマホ、カメラなど必要最少限の物をまとめて機内に持ち込み、新千歳空港では小走りで稚内行きの飛行機へ向かった。
稚内空港にはお昼少し前に到着。レンタカーを借りたら、宿泊予定の道の駅さるふつへ観光をしながら向かった。道の駅さるふつには、ホテル猿払があり、ここに宿泊した。食事がおいしい。ホテル猿払限定カラーのシュガーミノーもゲットして翌朝の釣りに備えた。
初日は猿払川にアタック
猿払川の釣行は、早朝から多くの釣り人がいるかと思ったが、対岸に1人と私だけ。あとで確認したら、猿払川のイトウが釣れるシーズンはもう1カ月先だった。少し早過ぎたみたいだ。
この時期、地元の釣り人は海岸でサケ釣りに夢中らしく、異常な間隔でサオが並んでいた。驚きの光景に「ナニコレ珍百景」に投稿したほどだ。
1人静かに猿払川の河口付近で釣りを開始すると、想像以上に浅い流れに戸惑いの連続。取りあえず岸際から始め、順番に川の中央へと探っていく。それでも浅い流れに変わりはなかった。初めてのイトウ釣りは分からないことだらけ。
取りあえず表層から中層、底と探っていくとヒット。魚の手応えが伝わってきた。ファイトの感じだと小型の魚。何が釣れてきたのか楽しみに取り込んでみるとカワガレイだった。取りあえずボウズは免れた。
猿払川の釣行はこの日の早朝だけ。今回の釣行の結果はカワガレイだけだったが、現地でサオを出してみていろいろと情報を仕入れることができた。この結果を次の釣行に生かしたいが、次の釣行はいつになるのか。
猿払川
2日目は朱鞠内湖へ移動
ホテルに戻り、朝食を済ませたら観光に出発、平らな直線道路を走り、夕方には次の目的地の朱鞠内湖に到着した。展望台から明日のポイントの朱鞠内湖を確認すると、想像よりもはるかに広いダムに驚かされた。
この日の宿は、レークハウスしゅまりない。釣りで宿泊するならいいけれど、観光で泊まる所ではなかった。食事はおいしかったが、周りには何もない。夜出掛けることはできず、明日の早朝に備えて早く就寝した。
釣り券は前日にレークハウスしゅまりないで購入済み。朝霧が広がり朝日に赤く染まった湖に向かって釣りを開始する。
でも何かが違う。普段釣りをしている中部地方のダムとは一味違う。レークハウスしゅまりない近くのポイントは、異常に浅い所が広がっていた。25gのダイワのチヌークをフルキャストしてもまだまだ浅いポイント。カケアガリを狙う計画が大きく崩れた。
これでは小魚を補食しにくるイトウを待つ釣りになりそうだ。だが、エサになる小魚の姿も見ることができなかった。歩いて流れ込みなどのポイントを探すが、私の思い描いたようなポイントは見つからず、計画は見事に外れた。
早朝だけの釣行ではポイント移動する時間もなく、2日目の結果はボウズだった。
朱鞠内湖
タックル紹介
今回の北海道釣行で使用したタックルは、1本目はロッドがバスX722MHB・Y、リールがタトゥーラHLC、ラインはPEライン1.2号にリーダーナイロンライン5号。
2本目はロッドがバスX632MLB、リールがジリオンSVTW、ラインはPEライン1号にナイロンラインリーダー3号、普段はバス釣りに使用している2本のバスロッドを準備した。
<週刊つりニュース中部版 APC・伊藤孝一/TSURINEWS編>