人に懐いてくれる観賞魚『ベタ』の魅力 アクアリウム入門にオススメ

人に懐いてくれる観賞魚『ベタ』の魅力 アクアリウム入門にオススメ

外出自粛が続く状況の中、自宅でペットに癒されている方も多いのでは無いでしょうか。今回は、これからサカナをペットとして飼おうしている人にお勧めの『ベタ』の魅力を紹介します。

(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)

TSURINEWS編集部

その他 サカナ研究所

『ベタ』は元々闘うための魚だった?

皆さんは『ベタ』というサカナのことをご存じですか?

ベタは古くから世界中で観賞魚として親しまれており、日本でもコップやガラス容器で飼育ができること、またその美しい外見から人気のある熱帯魚の一つです。

タイなどが原産で、もともとは派手な色ではなく、地味な茶色などの体色をしていましたが、品種改良が重ねられ、豊富な色や種類のベタが誕生しました。

ベタは和名では「闘魚」と書き、縄張り意識の強いオス同士を闘わせる遊戯を楽しむために以前は飼われていました。

しかし、その文化も徐々に廃れ、現在は強さではなく見た目の美しさを競う品評会が行われています。

品評会が行われるほどのサカナだと聞くと高額なのかと思ってしまいますが、実はペットショップやホームセンターなどでも販売されており、一匹数百円で購入することができます。

人に懐いてくれる観賞魚『ベタ』の魅力 アクアリウム入門にオススメ美しいベタ(出典:PhotoAC)

特殊な「ラビリンス器官」

ベタは他の魚たちにはない特殊なラビリンス器官という、補助呼吸器官を持っています。

サカナは普通エラで呼吸を行いますが、ベタはエラだけでなくこのラビリンス器官でも呼吸を行うことができます。

というより、呼吸のほとんどをこのラビリンス器官に頼っています。

そのため、酸素の少ない水たまりのような場所でもベタは問題なく生きていけます。しかし水面のない密閉された場所や水流が強く水面にたどりつけないような環境だと溺れて死んでしまいます。

ベタの魅力4選

ではここで、ベタが観賞魚として人気の理由を見ていきましょう。

魅力を語ればキリがないですが、アクアリストに愛されている理由は大きく分けて4つあると言えます。

1.種類が豊富

いま現在【ベタ】として一般的に認知されているサカナは、「ベタ・スプレンデンス」という原種のサカナを品種改良した熱帯魚のことを指します。

これらは数十種に分かれ、身体的な特徴などによって呼び名を変え、もっとも広く普及しているものはトラディショナルベタと呼ばれています。

こちらは垂れ下がった長いヒレと派手な色が特徴です。

そのほかにも、コンテストに出品できるほど美しいヒレの形状をしたクラウンテールやハーフムーン、スーパーデルタなどと呼ばれる種は特に根強い人気があります。

品評会では他と比べて目立つ必要があるため、今でも「独特で珍しいヒレの形状」や「複雑で美しいカラー」「メタリックな鱗」など新しい個性の発現が研究されています。

人に懐いてくれる観賞魚『ベタ』の魅力 アクアリウム入門にオススメ色やヒレが特徴的(出典:PhotoAC)

2.特殊な機材を必要としない

長くて美しいヒレのせいで、実はベタはあまり泳ぎが得意ではありません。

そのため、一般的なろ過装置などによる強い水流を嫌います。

さらに、前述のように闘争本能が強いことから1つの水槽で複数匹を飼育することができません。

基本的には単独飼育になるため水槽のサイズもそこまで大きくする必要がありません。

また、前述の通り特殊な呼吸器官である「ラビリンス器官」を持っているため、水面から口を出して直接酸素を得ることができます。

そのため水中の溶存酸素が少ない状況でも生存でき、グラスやコップくらい小さい容器でも飼育をすることが可能です。

しかし、ベタはよく跳ねるため、フタのない容器での飼育はあまりお勧めできません。

適切な水温である25℃前後がキープできるのであれば、ある程度の大きさの容器で飼育が可能なのです。

人に懐いてくれる観賞魚『ベタ』の魅力 アクアリウム入門にオススメビンでも飼育が可能(出典:PhotoAC)

3.繁殖が容易

気の強さが目立つベタですが、オスには非常に子煩悩な一面があります。

「泡巣」という卵の寝床を器用に作り、せっせと卵を口で運んで新鮮な水を吹きかけ育てます。

単独飼育が基本とされるベタを繁殖させるのには少々コツが必要ですが、うまくカップルになることができればそこからはどんどん繁殖していきます。

カップルになるためにはお見合いをさせる必要がありますが、同じ水槽に入れたメスをオスが追いかけまわして、メスが絶えず逃げ回るということも珍しくはありません。

ベタのオスは意外に面食いなので、気に入ったメスが現れるまでカップルにはなりませんが、一度気に入ってしまえばそこからは定期的に産卵をし、せっせと育児に励んでくれます。

4.人懐っこい

動物を飼う以上、心を通わせたいと思うのはどんな飼い主も思うことだと思います。

サカナの中でもベタは時に人懐っこい一面があると言えます。

ベタは人をしっかり認識するため、水槽に人が近づいてきたり、水槽を覗き込むと、こちらをじっと見つめてくる姿も観察できるでしょう。

また、さらに慣れてくると、水槽に入れた手のひらに乗ってきたり、ツンツンと口で突いてくれることも珍しくありません。

こういった行動はほとんどの熱帯魚では観察することができないため、なお一層の愛着を持って飼育できると思います。

人に懐いてくれる観賞魚『ベタ』の魅力 アクアリウム入門にオススメつぶらな瞳で見つめてくる(出典:PhotoAC)

アクアリウム初心者に最適

前にあげた4つの大きなポイントは熱帯魚飼育初心者には非常に大きなメリットといえるでしょう。

コロナウイルスの影響で外出ができない昨今、自宅でペットを飼い始めたい人も多いと思います。

その中でも、低コストで簡単にスタートできるベタは非常にマッチしていると言えるでしょう。

<近藤 俊/サカナ研究所>

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