こんにちは。晴山由梨です。普段通りの生活がなかなか送れない日々が続いています。だからこそ、あらためて私のなかにある「釣り」という存在の大きさに気づかされています。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 晴山由梨)
地元鳥取でのアジ釣りが原点
ここ数年、週3、4日ペースで釣りをしている生活が続いていたので、毎日がすっかり釣り中心になっていました。それまでは地元の鳥取県でアジ釣りをするくらい。日本海のすぐそばで生まれ育ったので、小さなころから海が身近にありました。父に近くの堤防へ連れて行ってもらい、そこでアジを釣って、夕飯に食べるというのがすごく嬉しかったのを覚えています。
その後引越しをして、海から遠くなってしまったこともあり、釣りは年に数回、祖父母の家に遊びに行ったときに楽しむ程度になりました。
そんな私が、今のような生活になったのは、2013年にパシフィコ横浜で開催された「国際フィッシングショー」でアングラーズアイドルに選ばれたことがきっかけです。任期の一年間、様々なメディアやイベントなどで、釣りの楽しさを発信していきます。そのため、全国各地の海や川、湖沼といったさまざまなフィールドで、四季折々いろんな釣りを経験しました。もう7年も前のことになります。
小型船舶操縦士免許を取得
なかでも印象的だったのは小型船舶操縦士免許を取得したことです。2013年6月に免許を取得し、そのあと自らの操船で釣りに行くところまでを同紙に取材していただきました。それまで船に乗ること自体が非日常だった私が、まさか自分で操船できるようになって、さらに沖へ釣りに出るなんて、思ってもいませんでした。当時の私にとっては夢のような話です。
釣りというと、ほぼ堤防でアジ釣りしかしたことのなかった私にとって、アングラーズアイドル任期中の一年間はすべてが新鮮で、刺激的な毎日でした。「釣り」とひと言でいっても、数えきれないくらいたくさんの種類があり、対象魚によって仕掛けも釣り方もまったく変わること。同じ魚を狙うにしても、地方によって釣り方が違ったり、エサで狙うのかルアーで狙うのかでも大きく変わること。その幅広さと奥深さに驚き「任期が終わっても、この生活を続けたい、もっと釣りを突きつめたい」と思うようになりました。
ライフスタイルも「釣り人」らしく
昔は完全夜型人間で、日付が変わってから眠り、昼ごろ起きるという生活スタイルだったのが、いつの間にか21時ごろになるとベッドに入り、22時には就寝。釣りに行かない日でも朝6時には目が覚めるようになりました。
普段は家で魚を食べることがあまりなかった私が、最近では冷蔵庫・冷凍庫にはつねに釣ってきた魚が入っていて、そこからメニューを考えるようにもなりました。そして美味しく食べるためには釣ったあと、きちんと絞めたり、血抜きをしたり。正しい保存方法で持ち帰ることを覚えました。
天気や季節にも今まで以上に敏感になりました。そろそろあの魚が釣れ始めるころかな?雨が続くと水温が下がったかな?風が強く吹いたあとは底荒れしてるかな?とか。
釣りのおかげで感情豊かな人生に
釣りをすると短時間で喜怒哀楽、いろんな感情を経験することもできます。とくに自分で釣りかたを工夫してシナリオ通りにいったときは本当に嬉しいし、釣れないとめちゃくちゃ悔しい。昨年の夏、数年来の願いがかないキハダを釣り上げることができたときは本当に感動しました。30kgのキハダと対峙した感覚、水面にあの魚体が見えた瞬間は今でも鮮明に思い出せます。
釣りを通してたくさんの人に出会うこともできました。釣りをしながら会話をすると、普段話せないことも話せたり、ぶっちゃけトークが聞けることも多いです(笑)。
釣りのおかげで私の日々はとても豊かになったと感じています。とはいえまだまだ満足していません。やってみたい釣りはたくさんあるし、やり込みたい釣りもまだまだたくさんあります。そして、これからも釣りの楽しさをどんどん発信していきたいです。私の釣り人生はこれからも続いていきます。
<週刊つりニュース関東版 晴山由梨/TSURINEWS編>