暖冬だった今期、茨城県の霞ヶ浦水系の河川には昨年暮れから釣れだした所があり、本湖でも2月下旬から釣り人の姿が見られるようになった。北浦と外浪逆浦を結ぶ広大な鰐川(わにがわ)は、東西にある小河川の排水機場周辺が人気。地元の人は3月上旬から巨ベラを狙っており、すでに尺半が出ている。なかでも人気の西岸にある徳島排水機場前に絞って紹介。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース APC・高田恵年)
「徳島排水機場前」概況
徳島排水機場前は、茨城県潮来市と神栖市の境を流れる鰐川の西岸にある。対岸までは約300m、足場はよく2m幅の水平護岸になっている。土手裏には4m幅の水路があり、水門開閉時には乗っ込みベラ、秋には小ブナ釣り場として人気だ。
徳島排水機場の上流には、延方水路の米島閘門と延方排水機場がある。これから田植えのシーズンを迎えて代かきによって泥濁りの水が機場の稼働によって鰐川に排出されると、浅場にヘラをはじめマブナやアメリカナマズ、コイなどが突っかけてくる。
排水溝前は水が勢いよく排出されているので、もっとも水深がある。そして水門を起点に左右に離れると、徐々に浅くなる。水門から3m離れた左側は、15尺竿で水深1本半。沖に向かって深くなり、18尺竿だと2本弱。そして階段前が水深3本と深いが、それから上流へ向かうと浅くなり、15尺竿で1本強。ジャカゴが入っている場所は13尺竿で狙える。水門の右側は、柵際が竿15~18尺で水深3本と深い。5m下流には点々とジャカゴが入っており、水位が下がって大きく露出していれば釣り台を置くことができる。水深は竿11~15尺で1本~1本半。左右ともに底はきれいで、根掛かりは少ない。
釣り方とエサ
流れがなければ、バランスの底釣りやハリスオモリで対応するのがベスト。意外にも深宙釣りがいいこともある。だが、潮止め水門の開閉があるため、開始時からドボン釣りを選択する人が多い。
流れや風による波立ちはヘラの警戒心を解いて食いが立つ。しかし、水門の稼働や鰐川の流れが止まると、食い渋りとなる。釣れるヘラのアベレージは35~40cm前後が多いが、今年も尺半が出ており50上にも期待したい。
今の時期、使用竿は13~18尺竿が基本で、モジリが沖めに多い時は21尺竿を使用する。
ヘラの型がいいうえに水深が浅いので、一気に沖走りされてのハリス切れが多い。そのため太めのラインで挑もう。道糸1.5~2号、ハリス0.8~1.2号でハリス長は流れの強さにもよるが上30cm下45~50cm。
ハリは軸太のプロストかセッサの7~9号。
ウキは底釣りタイプのボディー15~20cm、またはカンザシタイプを用意。トップは太パイプ。
オモリは0.3~3号まで用意しておきたい。
エサは両グルテン。配合例を挙げるとグルテン四季50㏄+へらグルテンLL50㏄+水100㏄。または新べらグルテン底50㏄+いもグルテン50㏄+わたグル50㏄+水170㏄。
<週刊へらニュース APC・高田恵年/TSURINEWS編>
鰐川橋周辺
入釣無料、釣り台必携。