【九州2020】シーズン別渓流釣り攻略法:狙うポイントも時期毎に変更

【九州2020】シーズン別渓流釣り攻略法:狙うポイントも時期毎に変更

解禁を過ぎた、九州エリアの渓流ヤマメ・アマゴ釣りのシーズン別攻略法をまとめて紹介。狙うポイント・釣り方の参考にしてほしい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・津曲隼丞)

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淡水の釣り 渓流釣り

6月~7月中旬

増水を利用して上流へのぼる大型魚も

梅雨に入ると川も増水しており、多くのエサが流下してくる状態となる。スレッカラシの魚も縦横無尽に行動し、高活性。特に降雨による濁りは、約50cm先まで見えるやや濁りの入った〟ささ濁り〟状態が良い。ただし、平水と比べて50cm以上も増水しては危険で釣りにならないので注意したい。

水はけの良い川とそうでない川があり、地形的に高地で周囲の等高線の間隔が広くて傾斜の緩い河川が目安(国土地理院1/2万5000を参照)。また、インターネットも積極的に利用したい。国交省の「川の防災情報」というサイトは、釣行するエリアの天気や雨量そして水位までチェックできるので重宝している。

エサは、匂いの強いキジをメインにブドウ虫も用意したい。ハリは、7~8号といった大バリを使う。濁りがあったり、増水中なら岸辺近くのタルミも意外と穴場ポイント。

また、ダム湖や本流で育った尺を超える大型魚は、遡上(そじょう)時期にあたり、増水を利用して上流へのぼってくる。そのため堰堤や大淵など障害物が狙いめ。大物釣りの再来だ。特に上椎葉ダム上流の耳川本流は面白い。椎葉では大きなヒラコに食いが立つ。

【九州2020】シーズン別渓流釣り攻略法:狙うポイントも時期毎に変更美しい渓魚(提供:週刊つりニュース西部版 APC・津曲隼丞)

7月下旬~8月

水温の低い時間帯や場所の見極め重要

水温が20度を超えやすい夏季の九州河川は、冷水を好むサケ属のヤマメとアマゴとって非常に厳しい環境下にある。釣果も一里一匹と言われる所以(ゆえん)でもある。少しでも水温の低い時間帯や場所、早朝・深い淵底・湧水・発電所の放水口・溶存酸素の多い白泡で、丸々に太った魚に出会える

しかしながら、本流域では水温上昇に伴い、外道となるカワムツやイダの猛攻に遭い、さらに早朝以外はアユ釣りに占有されてほとんど釣りにならないだろう。椎葉村の上椎葉村ダム上流の耳川本流などに限定されてくるが、ヤマメ釣りが厳しい時は活性が高いアユ釣りを楽しんでもいいのではないだろうか。

もしどうしても純粋に渓魚に出会いたければ水温の低い一般渓流~源流域がメーンフィールドになってくるだろう。エサは渇水期だとブドウ虫、雨後の濁りにはミミズを使う。

<週刊つりニュース西部版 APC・津曲隼丞 /TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース西部版』2020年3月27日号に掲載された記事を再編集したものになります。