乗っ込みクロダイが釣れ出したとの情報を釣友から貰い、さっそく静岡・浜名湖へ出かけた。ダンゴ使用のウキ釣りで、潮が緩むちやる気満々のクロダイが連発。さしエサのローテもばっちりハマり、乗っ込みクロダイの爆釣を楽しんだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・佐々木博司)
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乗っ込みクロダイ開幕の情報
「乗っ込みクロダイの個体が入りだした」と仲間から連絡が入り、3月1日に迷わず静岡・浜名湖へ。当日は小潮で、午前10時ごろが満潮。現地に到着したのは8時で、久しぶりにのんびりスタートとなった。
当日のダンゴ配合&さしエサ
ポイントに道具を置いて着替えを済ませ、いざダンゴ作りへ。当日はマルキユーのウキダンゴX1袋をベースに、計量カップで細びきさなぎ300cc、オカラだんご1000cc、チヌスパイス300cc、ニュー活さなぎミンチ激荒5分の1袋、海水300ccの配合で組み立てる。
さしエサはマルキユーのくわせオキアミ・ウルトラバイトアルファ、激荒のコーン&サナギ、食い渋りイエロー(練りエサ)を用意した。
ダンゴは通常の配合よりオカラだんごを多めに入れて調整。浜名湖は基本的に浅場が多いため、濁りの出るオカラ系がお勧めなのと、水を加えると膨らむ性質があり、体積の割には軽く仕上がる。従って、ダンゴの着水音がソフトになる。浅場のダンゴは、こうして調節すると程よい。
ダンゴを打ってから仕掛け準備
まずは最初のルーティンとしてポイントにダンゴを3個ほど打ち込み、魚にダンゴがあることを意識させ、それから仕掛け作りをするといい。
仕掛け作りが完了して、タナ取りオモリをダンゴごと包んで数投でタナが決まり、ハリにオキアミを刺して開始する。
潮止まりを狙う
1投目で異変に気づいたが、見た目より流れが速い。まともに釣りができるレベルではなかったので、満潮の午前10時ごろに向けてダンゴのステージを作りながら、潮止まりのタイミングに備えダンゴを打ち続ける。
その間も仕掛けを流さず、ダンゴが割れては仕掛けの回収を繰り返し、コンスタントにダンゴを入れ続ける。おそらく、流した先でクロダイが食ってくるだろうが、クロダイを掛けた場所を境にダンゴへ近づかなくなることが多い。そのため、流れている時は流さずに置けば、潮止まりのタイミングで一気にダンゴへ寄る作戦へ転じる。
潮緩みで36cmクロダイ
1時間半ほど打ち続けると潮が止まり始め、先ほどまでなかったダンゴアタリがウキにガンガン出始め、思惑通りにニヤリ。あとはさしエサが見切られる前にローテーションして、さしエサをコロコロと替えていく作戦だ。
案の定、さしエサがダンゴから出た瞬間にウキのトップがゆっくり海中へ消えていく。ガッツリとアワセを入れると、肩にまで伝わる重量感。しっかりフッキングしたようで、浅場だけに一気に沖へ走りだした。
その後、右へ左へ走りだし、苦戦させられながらもタモへ収めたのは36cmのクロダイで、サイズの割にはよく引いた。さすが激流で鍛えられたパワーは違う。
高活性でクロダイ連発
まだまだステージにはクロダイが寄っているはずだと次を打ち込むと、着底と同時にガツガツとした激しいダンゴアタリ。割れを待っていると、通常のタイミングよりはるかに早くウキがゆっくり押さえ込まれた。
「ん!?」と思いながらも 聞きアワせてみると、手元にコンコンと重たい信号。反射的にアワせるとガッツリとフッキングしたようで、スレでないといいと思いながら浮かせると、しっかり口にハリが掛かっている。これはダンゴごとさしエサを食った感じ。高活性でクロダイはやる気満々だ。
さしエサのローテで追釣り
うまくスイッチを入れられたようで、すかさずオキアミを包んで打ち込み、連続で6匹のクロダイを掛けたが、徐々にオキアミへの反応が悪くなってきた。見切られてきた感じだ。
ここでさしエサのローテーションで、ダンゴごと食われるときに効果がある練りエサを使用。と同時に、ウキも高浮力タイプへ変更した。
ガツガツとダンゴアタリが出ていながら、ゆっくり沈まないはずの高浮力タイプのウキがゆっくり沈んでいく。この分かりやすいアタリを見逃さずにアワセを入れると、しっかりフッキング。
主導権握り爆釣モードへ
完全にこちらの主導権で釣れるパターンに再びなって6匹追加して、下げ潮が入りだしてアタリが遠のいたところで小型のクロダイが入り込み、小さなサイズだが、さらに爆釣。ダンゴがなくなるころにはスカリにたくさんクロダイが入っており、大変満足の行く釣りができた。
釣るコツは情報収集
今年の浜名湖は例年とは違い、釣れる場所が定まらない上に数日たつと移動していることが多い。釣果を出す近道は、浜名湖周辺の釣具店などで情報収集をして、現地で釣っている人に聞くのが一番手っ取り早い。まだまだ釣れ続きそうなので、今後もしばらくは楽しめるだろう。
<週刊つりニュース中部版APC 佐々木博司 /TSURINEWS編>