2月24日(月・祝)、例年2~3月の期間限定で楽しめる相模湾「イワシメバル」改め『LT泳がせ根魚五目』で神奈川県ちがさき丸に乗船。本命根魚以外にも、船中ヒラメが乱舞の釣行をHowToまじえてお届けしよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・小菊)
相模湾「イワシメバル」
相模湾の2~3月の風物詩「イワシメバル」とは、10cmほどの活きたシコイワシを泳がせてメバルを狙う釣りのことだ。「泳がせ釣り=大型魚」というイメージが強いが、こちらはライト泳がせ釣りといったところか。
2ヶ月間の期間限定ではあるが、メバルだけでなくカサゴやヒラメやハタ類など嬉しいゲストも登場するとあって、人気の高い釣物だ。
「イワシメバル」のタックル&仕掛け
イワシメバルの専用竿は3mの極軟調子と、なかなかマニアック。他の釣物への流用もハードルが高い。そのため、今回はストレスなく使えるライトゲームロッドのタックルを使用した。
竿(ロッド):リーディング64 SS-210
竿は15号のオモリに対応し、かつシコイワシがフィッシュイーターを嫌って暴れる様子が手元で感じられるもの。さらに、大型ヒラメやハタ類とのやり取りが可能である必要がある。
リール:オシアコンクエストCT301HG
リールは竿とセットで持ち重りしないものを選ぼう。最近の製品はエントリーモデルでも、お値段以上のドラグ性能が搭載されているので、使いやすさ視点で選べばOK。
ライン:PEライン1.5号
ラインは感度重視でPEラインの1.5~2.0号を選ぼう。感度が落ちると、イワシの動きが感じられない他、底を切る対応が遅れるて根掛かりのリスクも高まってしまう。
仕掛け:2本針の泳がせ仕掛け
仕掛けは、最も工夫のし甲斐がある要素だ。幹糸・ハリス・針の組み合わせ方は無限にある。選び方の一番大事なポイントは、小さなシコイワシの泳ぎを極力邪魔しないこと。
そのため、イワシへの負担軽減を目的に、細軸の『ヤマメ針』が使われることが多い。ただ、注意したいのが、ヒラメなどの大型魚が掛かると曲がってしまうことがある点だ。
対処法としては、メバル&カサゴ用と大物用の2パターンを用意しよう。大物用はチヌ針が一般的だが、こちらも色々と試す価値はある。
「イワシメバル」の釣り方
イワシメバルの釣り方の重要ポイントは大きく分けて2つ。
1.イワシを弱らせない
ひとつ目は前項でも触れた通り、エサのイワシをいかにストレスなく泳がせるかが重要だ。具体的には、イケスから足元のバケツに移すイワシの数は必要最低限(3~4匹程度)とし、針付けは出来るだけ水の中で迅速に行おう。
2.根掛かりを減らす
どの釣りでも同様だが、仕掛けを水中に入れておく時間が長いほど釣果はあがりやすい。ただ、この釣りは荒い根を積極的に攻める。2〜5mの根が乱立している場所で釣ることもある。
そのため、気を抜くとすぐに根掛かりで仕掛けをロストしてしまう。この回数が多いと、釣りをする時間よりも仕掛けを組む時間の方が長かったなんてことにもなってしまう。
具体的には、置き竿にせず手持ちで常に仕掛けの上下が出来る様にし、船長の「だんだんと浅くなってきます」などのアナウンスをしっかり聞いて事前にタナの調整をしておこう。