1月18日早朝、兵庫・須磨浦漁港へメバリング釣行に出かけた。夜明けまではスイミング&フォールアクション、夜明けからは潮が当たる面でのフォールで25cmクラスの良型メバルがヒット。潮流とメバルの産卵行動の的確な予想の重要性を再認識させられた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・辻原伸弥)
須磨浦漁港でメバリング
この日、須磨浦漁港の早朝の気温は8度と冬場にしては温かい。まずはジグヘッド単体で表層、中層付近と着水からカウントダウンし、リトリーブスピードにも変化を付けて狙うが一向にアタリがない。
潮止まりに向け下げ始め、潮の動きに問題はないはずだが・・・。あらゆるアプローチを考えて15分ほどが経過したが、メバルからのコンタクトは依然ないまま。
フロートリグに変更
そこで今度は少し場所を移動し、フロートリグをセットしたタックルで遠投して沖エリアへとアプローチを試みた。巻いては止め、0.3gのジグヘッドで、スイミング&フォールアクションを繰り返していく。
潮の流れといい、時間的なタイミングといい、沖に浮いているメバルがいれば、完全にアタックしてくる状況なのだが・・・。もう少しでピックアップ、と思った次の瞬間、突然ジグヘッドを襲う明確なアタリが伝わった。
リグを自然に漂わせる
しかし、残念な事にフッキングには至らなかった。すぐに、ワームを交換して再キャスト。今度は5m先にある消波ブロックの切れ目付近で、リグを自然に漂わせる感じで様子を見る。すると、すぐに引ったくるようなアタリがありフッキング。
消波ブロックへと逃げ込もうとする引きを半ば強引に巻き寄せ、この日最初のメバルをゲットした。体長23cmでなかなかのファイターだ。PEラインを巻いたフロートリグのタックルだから無理ができたが、フロロライン2lbを巻くジグ単のタックルでは果たして取れただろうか?
同じパターンで良型がヒット
今度は少し潮上へと、同じパターンでアプローチすると再びヒット。しかも、先ほどの魚より引きが強い。強引なやり取りで魚に主導権を与えずゲットする。今度のメバルは25cmクラスだ。良く見ると、先ほどのメバルと同様に口の皮1枚程度で、微かにフッキングしているだけだった。初回のアタリも含め、この日のメバルはかなりのショートバイトと判断した。
タックルチョイスも重要
ジグヘッドは、月下美人SWライトジグヘッドSS極み0.3gを使用していたが、#14と言うコンパクトサイズで線径の太いフックでなければ、取れなかったメバルと言って良い。
ワームも、コアと周囲にも集魚材を仕込んだ「月下美人・ビビビーム極みシリーズ」に交換する事で、メバルの口の中にある時間が少しでも長くなったのが功を奏したのか?自らが企画、監修したジグヘッドとワームに助けられたとも言える。
釣れた全てのメバルが、肩口から筋肉が盛り上がり、産卵後の回復傾向の個体だった。しかし、その後潮流が弱くなるに連れてアタリはなくなり、しばらく沈黙の時間が訪れた。
ボトムのガシラは元気
気持ちを切りかえ、最初のポイントへと戻って、今度はジグ単のタックルでボトム付近のガシラをチェックしていく事にした。メバルと違いガシラは高活性。シェイク&フォールで活発に反応する。
ジグヘッドをくわえ、沖に向かって逃げる様子が手に取るように分かるSMT(スーパーメタルトップ)穂先で、楽しさも倍増する。最初は、20cmクラスだったガシラのサイズが10cmクラスへと、サイズダウンしていくと同時に、東の空が明るくなり始めた。