和歌山県日置川のアマゴ釣りは3月1日解禁。大きな支流がたくさんあり、それぞれにアマゴの稚魚を放流しているから魚影は濃い。
各支流へ合計6万尾を放流
漁協の話では「各支流へ昨年6月に合計6万尾を放流し、そのほかにかなりの発眼卵の埋没も行った」らしい。
アマゴ釣り場としては大支流の前の川が、渓相のすばらしさ、魚影の濃さなどでダントツだろう。
合川(ごうかわ)ダムからしばらくは穏やかな流れだが雑魚が多く、アマゴ釣り場としては五味の集落から上流になる。
しばらくは川と道路とが近く、随所に下り口もあるが、上流へ行くと巨石が多くなって川通しの難しい箇所もあり、水量が多いと難しい川となる。
最上流の集落・木守(こもり)から上流はアマゴの生育も遅く、解禁初期にはまだ小型が多くて、良型は痩せてサビが残り、4月以降までそっとしておきたい場所だ。
五味の集落周辺でも、解禁ごろには10cm前後の小型アマゴがたくさん掛かるが、すぐ大きくなって楽しませてくれる魚だから優しくリリースしてほしい。
4月以降が最盛期
ここの最盛期は4月以降。
岸際に赤紫のツツジ(キリシマなど)が咲いて、おりからの新緑と川中の白い花崗岩とのコントラストが、すばらしい渓相を演出するようになる。
ただ、このころには小型ウグイもうるさくなるから、流芯、落ち込みの際など、流れに変化があるポイントを釣ることが必要だろう。
川幅は広いが枝が被っている箇所もあり、サオは6.3m以下が扱いやすい。
エサはイクラでいいがウグイがうるさいときには川虫が効果的。
安川も見逃せない支流だ。
ここも川沿いに道路が走り、ほぼ、渓相を見てから釣り場を決められるのがうれしい。
支流の和田川合流点ぐらいから上流が釣り場だが、右岸から合流する又井川の合流付近までが釣りやすいだろう。
この辺りは比較的平坦な流れで歩きやすく、サオは6.3m以上も振れる。
上流は岩盤が続くゴルジュ地帯となり、ポイントは少ない。
<大西満/TSURINEWS編>
日置川漁協