和歌山・古座のオーシャンフィールドで、ロックフィッシュ狙いのタイラバで出船。前情報通りの高活性でアカハタ、オオモンハタ、アオハタなど数多くのハタ類を楽しんだ。
(アイキャッチ画像撮影:TSIRINEWS関西編集部・松村計吾)
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オーシャンフィールドでハタ狙い
当日の古座沖の水温はまだ20度を切っていない状況で、「まだまだ本番の水温にはなってないですねえ」と、オーシャンフィールドの藤田船長。本来なら20度を切って、18度くらいになると大型のハタ類が姿を見せるものの、高水温の影響かアタリは頻繁だが小型が多いとの事。
前日までのウネリは少し残っているようだが、朝から曇りで風もない。予報では昼前から北寄りの強風になるようだが、古座沖は紀伊半島が北西風や北風を遮断してくれるから、西側が強風で大荒れくらいの時が良い感じで風が吹く。
古座沖の特徴
ここでの釣り方は、磯場や砂泥底が入れ交じっているエリアをドテラで流す。そのため、磯場にいるターゲットが釣れたかと思えば、急に砂泥底に潜む魚がヒットしたりするので、何がヒットしたのか分からないのも面白い。
最初のポイントは水深60mラインの砂泥底。磯場はアタリが多いもののエサ取りなども多く、逆に砂泥底ではアタリが少ないが、アタリがあれば良型の魚がヒットする可能性が高い。
オレンジカーリーが定番
古座沖のロックフィッシュ狙いでは定番の、オレンジカーリーのネクタイを60gのヘッドに装着して釣り始めたがアタリがない。カーリーの形をかえたり、ロングタイプのストレートネクタイなど、ハイアピールなネクタイをメインとして変化を付けていく。
集魚ネクタイで25cmアオハタ
あまり反応がないので、ここはとっておきのワーム状の「集魚ネクタイ」をフックに掛ける。
少しして、着底と同時にゴソッと触ったので、着底後すぐに巻き上げにかかると即ヒット。が、何か軽い。浮かせたのはアオハタだったが、25cmほどの小型で「そんな小さいアオハタ、久しぶりに見ましたわ」と船長が笑う。
アタリがないため、同じくらいの水深で磯場近くに移動してみた。ここでは予想通り、着底後の巻き始めからブルルとか、コンコンと軽いアタリが連発。しかし、フッキングには至らないのでかなり小さい魚のようだ。
タイラバの場合はエサが取られる事がないので、アタリがあってもフッキングしなければ、そのまま無視して釣り続ける事ができ、そのうちハリに掛かるような大型魚もヒットしてくるハズ。
ジギングでシオがヒット
トモでライトジギングをしていた同船のお客さんに、何かがヒットした。ロッドを強烈に曲げながら浮かせたのは、シオ(カンパチの若魚)だ。サイズは50cmほど。丸々と肥えて美味しそう。
「シオが居るという事はベイトが多い場所なのかな」と思っていると、フォール中にガツガツと言う反応とともに、落ちなくなった。大きくアワせるとゴンゴンと頭を振る引き。すぐに重みだけになったところを見るとロックフィッシュだろう。浮かせたのは朱色が鮮やかなアカハタ。
ベイトエリアで連発
ここでは同船の山口さんがいきなりドラグを滑らせて強烈にロッドを曲げ込んでいる。かなりの大物か・・・と思ったが上がってきたのは35cm級のオオモンハタだった。
タイラバ初挑戦の坪田さんは底取りがうまくいかないらしく苦戦をしていたが、ヘッドを重くして、明確にボトムが取れるようになった瞬間、ウッカリカサゴがヒット。
船長いわく「平均してどこでも釣れるが、ベイト反応の濃い場所に入ると確実に釣れる」。ここでオオモンハタ、アカハタ、ガシラ、イトフエフキなどを釣り上げて、クーラーボックスの中はかなり賑やかになってきた。
次のポイントはかなり起伏のあるエリアで、根掛かりに注意しながらの釣りとなる。タイラバでの根掛かりの主な原因は、着底後に巻き始めが遅いと、タイラバが底を引きずってしまう時に起こる。そのために着底と同時にスプールを押さえいとふえいとて、ロッドで少し浮かせる事も。
強風はタイラバに有利?
その頃から、予報通りの風が吹き始め、船の流される速度が速くなってきた。ドテラ流しのタイラバでは、流される速度が速くなるほど、タイラバを引くのに角度がなくなる。同じ水深のエリアで垂直に引くよりも、斜めに引いた方が、魚の反応するタナを少しでも長く引けるのでアタリも多くなるので、風は大歓迎だ。
が、その分、着底が分かり難くなるので、明確に着底が分かるようにヘッドを重くしていく。この日は坪田さんがMAX120g、私が100gまで使用したが、それでも2、3回、底を取り直すとラインが遙か後方へ流れる。釣りにくさはあるのだが、こうなると俄然アタリが増えてくるのが面白いところ。
坪田さんには待望の良型オオモンハタがヒットして「初めてでしたけど、来て良かった~」と笑顔に。
起伏の頂点で良型ハタが連発
途中、着底から5m以上も巻き上げたところで、まだ岩礁の頂点にヘッドが当たるような起伏の激しい場所もあったが、そんなエリアでは起伏の頂点付近でアタリが頻繁に出た。35cm級のオオモンハタや30cm級のアカハタを連発で釣り上げて「次は45cm級のオオモンハタ!」と思っていると、突然、最初の押さえ込みからヒットした瞬間に、走り出した。