外房片貝にある九十九里海釣りセンターは手軽に海の高級魚が狙えると評判。ワラサやイナダ、カンパチなど青物はもちろん、マダイやイシダイなど魚種も豊富で、その種類実に50種以上!伊勢エビ大量放流の釣り場を取材した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 坂本康年)
九十九里海釣りセンター
一番人気のマダイは半端ない数が放流されていて、他魚は釣り放題だが、あまりに釣れてしまうので同魚だけは20尾の制限付き。
時期に合わせてさまざまな魚を放流しているが、現在はワラサやイナダ、カンパチといった青物がファンを楽しませてくれる。
オーナーのコンセプトは「女性・子どもにも簡単に釣れて楽しめ、お土産間違いなし」。その一方で活魚問屋を経営しているだけに魚の仕入れはお手の物で、先に上がった定番だけでなく、この時期はワタリガニやコショウダイなど珍しい魚もたくさん放流。その種類は50種以上に及ぶ。
マダイをほどほど釣ってから、青物やイシダイ、イサキなど違う魚を狙うのも楽しい。
伊勢エビの大量放流!
9月28日(土)、多くの釣り人が来場。午後に伊勢エビを大量に放流したので、「イセエビ祭り」の様相で、女性や子どもの歓声が響いた。同釣り堀のイセエビは大型で評判。大きいのは800~900gといった鮮魚店で買ったら大変な価格になるサイズを大盤振る舞い。
同僚9人で訪れた藤澤彩さん(品川区)は、マダイを5~6尾釣ったあと伊勢エビ狙いに転向。スタッフにコツを教わり初挑戦で4尾。仲間に「人数分釣って」と応援されている。さすがに9尾とはいかなかったが、最高の笑顔を見せてくれた。
仲間7人で来た谷えり子さん(市川市)は、アタリがあっても簡単には釣れないだけに、釣れた時の喜びは格別でVサイン。
子供も伊勢エビをキャッチ
富津市から「お母さんとおばあちゃんと来た」と言う秋田くん(11歳)は、母親がイナワラを上げると、「伊勢エビでは負けない」と奮闘し、宣言通り2尾キャッチ。
「今回が3回目」と言う桜井くん(12歳)は父親と来場。エビ狙いの人達に交じって善戦。なかなか釣れなかったが、最後にスタッフの指導で見事伊勢エビゲット。本人以上に父親が嬉しそうだった。
常連はさすがの釣果
初めての人が多い中で常連と呼ばれる人たちもチラホラ。
市川市の山中夫妻もその口で、この日は妻が健闘。青物狙いの夫を尻目に伊勢エビとイシダイも上げて勝負あり。
初めての人や慣れない人にはスタッフだけでなく、常連がレクチャーする光景がよく見られる。岡部さんはそんな一人。釣り方などを丁寧に教えてくれる。
同氏は伊勢エビ狙いで集まった人たちから離れていても細かいポイントを知っているので確実に数を伸ばし600g級交じりで同魚を10尾前後。