台風後のサーフタチウオ&青物ジギングで2大ターゲット手中【三保海岸】

台風後のサーフタチウオ&青物ジギングで2大ターゲット手中【三保海岸】

台風の通過後の9月10日(火)、落ち着き始めたサーフでタチウオと青物の調査に行ってきた。台風前は青物が低調気味だったが前日の夕方にはワカシ、イナダの釣果が出ていたため期待大だ。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・永井 航)

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はじめまして。釣りの守備範囲は金魚から大型青物まで!大学では海洋生物を専攻していたので多角的な分析もしたいと思います。

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ショア ソルトルアー

台風の影響で海は

3時前に釣り場に到着するも既に10人以上の先行者がいた。

低調気味の状況が台風で変わっていることに期待している釣り人が多いのだろう。うねりや波は普段よりは僅かにあるという程度で、風がなくて蒸し暑い点以外は比較的釣りをしやすい天候だ。

タチウオゲームのタックル

はじめはタチウオが回遊しているかを調査するという意味合いから、タチウオテンヤを選択。

台風後のサーフタチウオ&青物ジギングで2大ターゲット手中【三保海岸】当日のタチウオタックル(像提供:WEBライター・永井 航)

タチウオ狙いの時は、エギングタックルを使用する場面が多く、ロッドはやや長めの89Mを使用した。サーフでの青物狙いで多用されるMやMHクラスのシーバスロッドよりも軽いルアーを扱いやすいためじっくりとタチウオを誘う事ができることがメリットのひとつだ。

テンヤでF3級タチウオ

なかなかアタリがなく既にタチウオが消えてしまったのかと不安になったが、30分ほどテンヤを投げていると、表層で念願のヒット!

エギングタックルだからこそ味わえるタチウオの引きを楽しみつつ、ランディング。F3のアベレージサイズ。

台風後のサーフタチウオ&青物ジギングで2大ターゲット手中【三保海岸】F3クラスのアベレージタチウオ(像提供:WEBライター・永井 航)

メタルジグに変更で追釣り

1匹を確保した後は手返し重視のためにタチウオテンヤからメタルジグに変更。ジグはロッドのスペック次第だが、私は15~20gを良く使う。

エギングタックルでは軽いルアーを使うため魚が表層を意識しているときは強いが、魚が底層にいる場面や潮が早いとき、波がある時などは釣りにならない場面が多い。

そのような時は周囲の釣り人に迷惑を掛ける前に大人しく重いルアーを扱えるロッドに変えるべきだろう。ジグでも表層を意識しつつ攻めているとタチウオからの反応は時間を追うごとに増えていった。日が登り始め、周囲がだいぶ明るくなるまでタチウオからの反応が続いた。

台風後のサーフタチウオ&青物ジギングで2大ターゲット手中【三保海岸】アベレージタチウオ(像提供:WEBライター・永井 航)

当日はやや細めのタチウオが多くF2.5~3.5がリリース込みで5匹という釣果だった。周囲の釣り人も比較的満遍なく釣れていたようで、釣り場全体では常に誰かしらがロッドを曲げているという状況であった。

日が昇ると青物狙いショアジギへ

台風後のサーフタチウオ&青物ジギングで2大ターゲット手中【三保海岸】当日の青物タックル(像提供:WEBライター・永井 航)

日が完全に出てからは、タックルをシーバスタックルに持ち換え、今回の本命の青物の回遊を待った。台風が直前から、サッパがいるという情報を友人から受けていたため今回は弓角よりもジグが有利と判断し弓角は使用しない予定だった。

台風後のサーフタチウオ&青物ジギングで2大ターゲット手中【三保海岸】当日のジグ(像提供:WEBライター・永井 航)

目の前でナブラ発生!

青物狙いを始めてすぐにフォール中にベイトが当たった。期待しながら釣りをしているとしばらくして目の前の波打ち際でナブラが発生。

ベイトが必死に逃げ回っているのだろう。ナブラの動きがとても早かったがジグをナブラの中に通すことができた。かなり手前だったこともあり、ジグを追いかける青物が見えた。

トゥイッチを入れると青物がジグに突っ込み、その衝撃がロッドに伝わる。魚は横に走ろうとしたが波打ち際近くということもありすぐにランディング。サイズは35cm程度とイナダとまでは行かないサイズだったが低調続きだったサーフでとれたのは嬉しいものだ。

台風後のサーフタチウオ&青物ジギングで2大ターゲット手中【三保海岸】ワカシサイズ(像提供:WEBライター・永井 航)

アクション止める「間」でヒット

ナブラは私の正面から右に向かう集団と沈みながら沖に向かう集団に別れた。右に移動する集団はナブラのままで非常に魅力的だか隣の釣り人の邪魔をするわけには行かないため、沈みながら沖に向かった群れに狙いを絞った。

すぐ50m程度だけ投げ、適度にフォールを入れてからワンピッチジャークとアクションを止める「間」を入れるとすぐにヒット。

ベイトを追いながら沈み始めた青物を狙い通りに掛けられることができた。同じ位のサイズだが最後まで青物らしい引きをしてくれてとても楽しむことができた。この後は魚が私の正面を通ることはなく納竿とした。

当日のパターンと周囲の状況

当日は魚の数はあまり多くないからか、基本的にはナブラの中にルアーを通した人や沸いた直後にルアーを通す事ができた人にヒットしていた印象だ。

また50cm近い個体を釣り上げた人も僅かだか見受けられた。低調だった青物はイワシやサッパをこのところ見かけるため、回遊があればジグに対しての反応も良くなってくるだろう。そしてベイトが少ない事と関係するのか、今年はサイズがやや小さいように思う。

個人的な推測だが数の多いタチウオに餌を奪われているのだと考えている。また7月頃から好調だったタチウオは8月下旬に一時低調になるもまた復調してきたように感じる。

8月上旬頃にあったピーク時と比べるとだいぶ落ち着いたが、それでも群れに当たれば短時間で10匹近い釣果を出すのも十分可能だろう。

<永井 航/TSURINEWS・WEBライター>

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