後輩の高巣君が「11月5日にクロ釣りに行きませんか?」と言ってきたことがきっかけとなり、高巣君の義父の栗田さんも含めて磯釣りに行くことになった。
この時期、まだ海水温が高いので、どこへ行けばいいのかと思案中、職場の大先輩である臼杵さんに相談したところ「11月5日だったら俺も行くつもりだったので、船長に聞いたろ」と言われ、すぐに海翔丸(大分県佐伯市鶴見・丹賀浦)船長へ問い合わせの電話をしてくれ、当番瀬の長ウドという鶴見では超A級瀬が取れ、同じ職場の河端さんも参加することとなり、私も含めた5人でクロ(メジナ)釣り(臼杵さんは底物釣り)と話が決まった。
長ウドに上礁。黙々と戦闘態勢に。
私は5か月ぶりの磯釣りでワクワク、ドキドキ。
高巣君とは師弟関係で、今回のクロ釣りを〝卒業試験〟と互いに称し、私より1mmでも大きなクロをゲットすると師弟関係は解消し〝釣友〟となることを約束しての釣り対決をすることとした。
前日の昼、臼杵さんが船長に確認の電話をすると「午前4時出船だから3時30分までに港へ来てくれ」とGOサイン。
天気予報では「曇りのち晴れ、降水確率10%、波は少しウネリがあるかも?風は北~北西1m」絶好の磯釣りびより。
現地に向かう途中、大分県佐伯市にある、かわの釣具店でオキアミと集魚材を購入し、まきエサ(オキアミ4角、『グレパワーV9スペシャ/マルキユー』と『爆寄せグレ/マルキユー』各2袋、パン粉1kgを配合)を作り準備完了後、海翔丸の船宿へと車を走らせた。
3時30分に船宿に到着し、すぐに戦闘準備に取りかかる。
船長が来られてエンジンを始動。
荷物を積み込み、長ウドを目指し予定通り4時に出港した。
いろんな瀬に釣り人を降ろしていき、4時45分に長ウドに上礁。
まず年長者の臼杵さんがイシダイ狙いなのでイシダイポイントへ。
河端さんには好きな釣座に入っていただき、私たちはその他の釣座へ入り、日の出までの時間、みんなそれぞれ黙々と戦闘態勢に専念。
朝日が昇りだし、準備したまきエサをまき、エサ取りや潮流などを確認して、午後3時までの10時間の磯釣りスタート。
当日は下り大潮の2日目、満潮は午前6時30分、干潮は午後2時。
つけエサは『くわせオキアミスーパーハードM・Lサイズ/マルキユー』、『グレ丸/マルキユー』に、自作したものを用意した。
それぞれ磯を満喫!
今回の釣果紹介は、ヒット順番に紹介する。
午前6時14分、ファースト・キャストしたのは河端さん。
35cmの良型イサキをゲット。
6時20分、栗田さんが35cmの良型イサキをゲット。
6時43分、38cmの良型尾長(オナガ)グロをゲット。
8時53分、私が25cmの小型尾長をゲット。
10時19分、臼杵さんに80cmぐらいのカンダイ。
イシダイを狙ってサオ出ししていると、サオ先がググッと海中に引き込まれ、「これは来たぞ~」とカメラを構え待っていると、臼杵さんが「色が違うぜ!」。
上がってきたのはカンダイで、「くそ~」と言いながらもサオが曲がるシーンは何度見ても頼もしい姿である。
優しい臼杵さんはそっとリリースし、白黒の縞模様の入った魚を再度待った。
10時58分、高巣君に45cmのアオブダイ。
11時、臼杵さんに38cmのイシガキダイ。
11時53分、高巣君に42cmの口太。
午後0時5分、30cmのイサキ。
竿を天高く引き上げた!顔を見せたのは……
1時14分、高巣君が「きました!」と愛竿を天高く引き上げてやり取り開始。
ミチイトがヒューヒューと風を切りながら、これまた上手にサオをコントロール。
「色が白くないですか?」と言いつつも、やっと顔を見せたのは今までに見たこともないぐらい大きな尾長で、5分間のやり取りの末、無事タモ入れ成功。
計測してみると、なんと50cm1.95kgの立派な個体。
「やった~」と言いながら最高の笑顔。
高巣君はレバー・ブレーキの使い方がとても上手。
技術というものは、言わないと分からないものと言わずとも分かるものとが混在する。
その後者であるサオさばきやリール使いは大したものだった。
2時30分に船長が迎えに来て、一日安全に楽しませてくれた磯へ感謝を残して納竿とし、鶴見を後にし帰途に就いた。
釣果は、臼杵さんカンダイ80cm、イシガキダイ38cm。
河端さん良型イサキ35cm。
栗田さん良型イサキ35cm、尾長38cm頭3尾。
高巣君アオブダイ45cm、良型イサキ30cm、尾長50cm1.95kg頭に2尾。
私は口太25cm。
<週刊つりニュース西部版 APC・首藤雅彦/TSURINEWS編>
海翔丸