秋もたけなわ。大自然を全身に感じ、アウトドアライフを楽しんでみたいファミリーやカップルに向け、今回は足場がよく安全に、そして手軽に釣りを楽しむことのできる、特にエサ釣りの管理釣り場の釣りを解説したい。
効果的な誘い方
ミャク釣りを始めるならば、以下三つのことに注意し、魚とコンタクトをとってみてほしい。
まずは、手尻を30~50cm短くするか、ズームザオを使用すること。
サオの振り込み操作がアップする。
次に、オモリを流速、水深に合わせて頻繁にチェンジ。
底波の捕食レンジを流すことを重視してみてほしい。
最後に、目印に変化があったらアワセを入れること。
経験を積めばさらに、目印の瞬時の動きが読み取れるようになることだろう。
さらに挑戦するならば、静のエサ(生イクラ、渓流オキアミなど)に動のエサ(ミミズ、ブドウ虫など)へエサをローテーションしてみたり、流し方も通りいっぺんの流し方でなく、リフト&フォールの食いを誘発するアクションを加える攻撃的な釣り、さらにはエサテンカラ釣法などにもチャレンジしてみてほしい。
釣果をあげるポイントの選び方
よく釣れるポイントには理由があって、魚が姿を隠しやすいよどみ、深場、落ち込みや、魚がエサを捕食しやすい巻き返し、底石裏、流れの絞り込みなどが挙げられる。
全ての条件をかなえるポイントは、管理釣り場にはなかなか見あたらないので、できればこれらの条件の3つを含んだポイントを選択しよう。
さらに、できるだけポイントに直射日光の当たらないポイントをチョイスしよう。
特に透明度の高い水質のエリアでは、釣り人に怯えた魚は放流と同時に岩場へ逃げ込んでしまう。
また、人影が水面に直接当たらないような北東、北西方面からサオを出せるポイントが、ウキや目印がよく見えるので最適。
日光を背に釣りスタートとなる場合は、低い姿勢で釣ることも大事。
魚の魚眼レンズは300度とも言われ、釣り人の気配を感じ取られてしまう。
静かに、低い姿勢か、一歩引いて手前の流れ筋や下流の瀬尻から釣り始めてみてほしい。
これだけでも釣果は多少かわってくることだろう。
食い渋った際のひと工夫なテクニック
全く釣れないことはまずないが、食い渋って貧果というのはよくあることだ。
放流分の約8割を釣り上げるためには、食い渋りを起こさないようにすることが肝要。
次のようなことに心がけてみてほしい。
①ハリスの長さを長く取って食い込みアップ。
②ハリを小バリにチェンジしてエサを超一口サイズに。
③ハリスを細くして魚の警戒心を解く。
④立ち位置をかえてみる。
⑤取り込みは、ヒットポイントを外した上下流で。
いずれにしても、みなさんのアクティブな行動が、魚とのコンタクトにつながっていくことだろう。
釣りたての魚ならでは最高の味わい方
釣った魚でBBQを楽しむのは最高だ。
定番の塩焼きもいいが、野菜を入れてホイルに包み込んだホイル焼きも、姿、形、味、どれも最高に仕上がる。
また、塩、こしょうをして小麦粉をまぶし、フライパンでバター焼きにするのもパリッと仕上がる。
味の決め手は、ポン酢でOK。
良型のニジマスは持ち帰り、家庭用ホットプレートでチャンチャン焼きなんていかがだろう?これもおいしく、楽しいものだ。
さらに、地元の特産品などのショッピング、温泉でリフレッシュなどは、楽しい思い出作りのプラスワンとなることだろう。
秋の管理釣り場は、気の合った仲間やファミリーのコミュニケーションプレイスだ。
秋の一日をエンジョイしに、さあ、出かけてみよう!
この記事は『週刊つりニュース関西版』2017年11月3日号に掲載された記事を再編集したものになります。