今年の6月に念願だったカカリ釣りでのクロダイ狙いデビューを果たした息子の小学4年生・典明(10歳)が、どうしてもカセ(小船)で釣りたいとお母さんに許可をもらい、自ら三重県・的矢湾三ケ所のフィッシングセンターマンボウへ予約の電話をすると、小川社長が快くOKしてくれた。
釣り好き小学4年生、やる気満々
9月30日の釣行当日に備え、メモを取りながら道具やエサの確認。
目指すターゲットはもちろんクロダイで、週刊つりニュースやインターネットで情報収集していた。
当日は午前6時に出船して深江浦にあるカセへ渡り、典明は期待を胸にダンゴや仕掛けの準備をしているようだった。
カカリ釣りの仕掛けはとてもシンプル。
今回使用したサオは1.65mで、とても軽量なので、ラインのトラブルもあまりなさそうで、かつ使いやすく感じられる。
魚のハリ掛かりがダイレクトに伝わって、たまらない感触が味わえそうだ。
典明がフィッシングセンターマンボウを好きな理由の1つが、五目釣りでも楽しめることだ。
カカリ釣りのクロダイでは厄介者のエサ取りが、とにかく釣れる、釣れる。
潮や時間にあまり関係なく多種釣れるので、子供も退屈しないのだ。
多彩すぎるゲストに夢中
オキアミをサシエに、1投目から典明のサオが大きく曲がって良型アジがヒット。
3時間でアジやサバの他に、ゼンメ(ヒイラギ)、ベラ、小ダイ、コノシロ、ショウサイフグ、ウグイ、ボラ、マハタなどが顔を見せた。
本命のクロダイがヒットしないので、午後からのチャレンジに備え昼食を取りながら休憩。
ところが、居ても立ってもいられない典明は、すぐさまダンゴを投入して釣りを再開。
サシエはオキアミを主体にシラサエビ、サナギ、コーンで組み合わせをアレンジしながらのチャレンジだ。
すると、典明のサオが曲がる。
午前中にはなかった真剣な顔つきで魚と格闘して、上げたのは念願のクロダイ28cm。
釣り上げた直後、足止めのダンゴを投入していた。
ダンゴの中にはシラサエビ。
すぐサオに反応があり、やり取りをして上げたのは、先ほどよりもサイズアップのクロダイ30cm。
クロダイをスカリに入れてご満悦だ。
強烈なアタリ!
典明にさらなるチャンス到来。
今までにないサオの曲がりで、なかなか上がってこない。
頭の中ではイメージが出来上がっているので、当然本命を期待しての格闘。
しかし相手は強敵で、痛恨のバラシとなってしまった。
その後は本命を追加できずに午後5時の納竿時間を迎えてしまったが、当日はクロダイ、アジ、サバ他などが釣れて楽しい一日だった。
迎えに来た船に乗り他の人の釣果を見せてもらい、たくさん釣っていた人に聞くと当たりエサはシラサエビとのこと。
典明が釣ったクロダイも、サシエはシラサエビだったので納得できた。
日によって当たりエサは違うようで、当日はサナギやコーンでは全く反応がなかったが、シラサエビとオキアミでの反応がとても良かった。
典明は小川社長と奥さんが親切に接してくれた上に飲み物までごちそうしてくれて、帰路へ就く時には大きく手を振り「また来てね~」と言いながら見送ってくれたのが、とてもうれしかったとのことだった。
また典明は帰宅後すぐクーラーの中をお母さんに見せて釣果報告。
そして「またフィッシングセンターマンボウでチャレンジしたい」と次の意気込みを語っていた。
<週刊つりニュース中部版 APC・牧村直樹/TSURINEWS編>