2025~2026シーズンの大阪湾沿岸メバリングも、そろそろ終盤に差しかかっている。水温は徐々に上がり、海の中は春から初夏への移行段階に入った。メバルという魚は一年を通して狙える存在ではあるが、やはりシーズンごとの濃淡は大きい。そして今季を振り返ると、全体としてはかなり難しいシーズンだったと言わざるを得ない。魚がまったくいなかったわけではない。しかし、例年のような「釣れる感覚」が最後まで希薄だった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
終盤の大阪湾メバリングシーズン
大阪湾沿岸のメバリングは、一般的には梅雨時期あたりまでが一つの区切りとなる。もちろん初夏以降も釣れないわけではないが、水温上昇とともに魚のポジションが変わり、狙い方も変化していく。特に湾奥では、春後半を過ぎるとメバルの存在感は徐々に薄くなる。
今年もその流れ自体は例年通りであり、シーズン終盤らしい空気が出始めている。逆に言えば、今の時期は最後の浮上を拾うタイミングとも言える。しかし、その最後の盛り上がりすら、今年は弱かった印象が残る。
釣れた数はわずか(提供:TSURINEWSライター井上海生)秋冬の浮上について
今季特に印象的だったのは、秋冬シーズンにおける大阪湾奥メバルの浮上感の弱さ。例年であれば、常夜灯周りや運河筋で表層を意識した個体がある程度見られる。しかし今シーズンは、その傾向がかなり薄かった。
「浮いているメバルを探して釣る」というゲーム性が成立しにくい場面が多く、筆者は個人的に1尾も釣ることができなかった。中層以下に張り付いている印象が強く、表層の釣りが機能しない日が続いたのである。
ただしこれが今後も続く傾向なのかはまだ分からない。海の状況は年ごとの差が大きく、一年だけでは断定できない部分も多い。水温、ベイト、潮流、気候。それらが複雑に絡み合った結果として今季の傾向が出ている可能性もある。結局のところ、本当に異変なのかを判断するには、来シーズンも同じように釣ってみるしかない。
どうした? 湾奥メバル(提供:TSURINEWSライター井上海生)春の浮上について
一方で、春に入ってからは一定の浮上傾向も確認できた。特に泉南や垂水エリアでは、表層付近で反応するメバルが見られ、春らしい釣りが成立する場面もあった。スローリトリーブへの反応もあり、ようやく「春メバルらしさ」が出てきた印象である。
しかし問題はサイズであった。釣れてくる魚の多くが小型に偏っており、数は出ても満足感には繋がりにくい。逆に25cm前後の良型になると、ジグ単よりもプラグへの反応が明確に強かった。
大型個体ほどレンジが上で、よりベイトを意識していた可能性がある。春の浮上自体は存在したが、それがそのまま大型の表層乱舞には繋がらなかった。
小型に終始(提供:TSURINEWSライター井上海生)かなり不足感のあるシーズンに
総括すると、今季の大阪湾沿岸メバリングはかなり不足感のあるシーズンだった。例年なら成立する場面で魚が出ない、浮かない、続かない。その違和感が最後まで付きまとった。
もちろん、完全な不漁というわけではない。場所を変えれば釣れる日もあったし、良型も出ている。しかし全体として見ると、「魚の不在感」が強く残るシーズンだった。
特に湾奥では、魚影そのものが薄かった印象もある。春になっても一気に状況が好転することはなく、最後まで探りながら釣る展開が続いた。だからこそ、来シーズンへの期待も大きい。今年が単年のズレだったのか、それとも海の変化なのか。その答えは、来年また同じように海へ通うことでしか見えてこない。
来季に期待
メバリングは、毎年同じように成立する釣りではない。だからこそ難しく、そして面白いともいえる。2025~026シーズンは苦戦の記憶が強いが、その違和感自体が次のシーズンへの材料になる。
来季こそ、湾奥のメバルがしっかり浮く春を期待したい。まずは今年の秋冬の浮上が確認できるまで、その他の魚に遊んでもらうことにしよう。
<井上海生/TSURINEWSライター>


